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年代ごとのロールモデルを作りましょう。あなただったら誰にする?

ロールモデルを作りましょう

あなたは、未来の自分の姿を想像したことがありますか?

五年後、十年後、さらにその先、ライフプランを立てようとしても、自分がどうなっていたいのか、それすらはっきりしない、という方へ。
ロールモデルを作ればいいのです。

今日はこのことについて、お話しします。

ロールモデルとは、お手本のことです。
あなたの生き方のお手本になる人のことですね。
一番身近なロールモデルは、お母さまでしょう。
ただ、お母さまとあなたとでは、世代が違うので、人生における価値観も違います。
何を人生の目標にするのか、というそれ自体が違う(例えば、お母さまは家庭が第一、一方あなたは家庭も仕事も趣味もライフワークも、というように)可能性があるのですね。

ロールモデルの探し方

世代の近い人から、ロールモデルを探す場合には、学生時代に尊敬していたゼミの先輩とか、クラブ活動やサークルで憧れだった先輩がいいでしょう。
今なら、一般人でも、SNSで、ある程度の情報が手に入る時代です。
何人か探してみて、あなたが一番、こんな風になりたい、と思える先輩を選ぶのです。

今も、クラブやサークルのOGとして、繋がりがあるのなら、連絡を取って、会ってみましょう。
仕事や結婚、出産、育児などについて、先輩から話を聞くことができれば、あなたのこれから先の人生にとって、良いお手本になることでしょう。

会社内で探すなら、あなたの目指している地位に、今現在就いている人(役員だったり管理職だったり、あなたが異動を希望している部署で功績を挙げ続けている人など)ですね。
これらの人々が、どんな人物なのか、学歴、職歴等、今の地位に至るまでに、どんな道を通ってきたのかを、調べてみると、色々と参考になることがわかるでしょう。
あなたが、この先、どんな努力をすればいいのか、がわかるのです。

あなたのお友達の中には、「まだ結婚しないの?」「まだそんな仕事をしているの?転職しなさいよ」「まだ子供は一人なの?もう一人は欲しいでしょ」などと、好き勝手なことを言って来る人もいるでしょう。
でも、ロールモデルを決めたあなたには、確固とした軸がありますから、お友達の言葉には左右されないのです。

新しいロールモデルを探す

さて、中には、ロールモデルの方自身が、方向変換を余儀なくされる場合があります。
ずっと仕事を続けるつもりだったけれど、田舎のお姑さんの具合が悪くなって、家業の手伝い兼看病に行かなくてはならなくなった、等ですね。
この場合は、あなたは新たなロールモデルを探す必要があります。

もともとロールモデルは、自分より年上の人から探すものです。
ただ、みな人間ですから、考え方も変わりますし、事情も変わります。
ずっと同じ人をロールモデルにし続けるのは、むしろ難しいのですね。
いっそ、年代ごとにロールモデルを探して、決めておくのがいいかもしれません。

ぱんだごろごろのロールモデル(ご参考までに)

ここで、皆様への参考までに、私の歴代のロールモデルを申し上げましょう。
私のロールモデルは、実は、本の中の登場人物がほとんどです。
そもそも、清少納言は実在の人物ですが、会ったことはありませんし、セーラ・クルーはお話の主人公です(セーラのロールモデルは、特定の人物ではない、「王女さま」でした。彼女が共感していた、マリー・アントワネットは、実在の人物ですが)。

中学生から高校生にかけての頃、清少納言とセーラの他に、私がお手本にしていたのは、ルイザ・メイ・オルコットの小説、「昔気質の一少女」に出て来る主人公、ポリーでした。
彼女は、とにかく「良い子」で、この一言に尽きます。
当時の自分とはかけ離れた存在で、それ故、ポリーのようになりたいなあ、と思っていました。
私が読んでいたのは、吉田勝江訳の角川文庫版ですが、「赤毛のアン」で有名な、村岡花子の翻訳では、題名が、「美しいポリー」となっています。

次に、結婚して、子供が生まれてからのロールモデルは、若くて美しい、二人の母親でした。
一人は、フランシス・ホジソン・バーネットの「小公子」に出て来る、セドリックの母、もう一人は、エーリヒ・ケストナーの「ふたりのロッテ」に出て来る、ルイーゼとロッテのお母さんです。
今でも覚えているのは、ルイーゼとお母さんが小旅行に出掛けた場面で、帰りの汽車に乗り合わせた紳士は、向かい側の席に、ルイーゼと並んで座っている若い少女が、母親で、しかも職業婦人だとは、どうしても信じなかった、というくだりです

子供を育てている間は、家では、髪を振り乱して、自分のことは後回し、という生活をしていたのですが、外に出る時には、この二人の母親を見習って、綺麗にして、若く見えるようにしたい、とささやかな努力をしていたものです。

ぱんだごろごろの今後のロールモデル

四十代後半になってからは、五十、六十代は、アリアドネ・オリヴァ夫人、七十代以降は、ジェーン・マープルをロールモデルに設定しています。オリヴァ夫人と、ミス・マープルは、いずれも、アガサ・クリスティの推理小説に出て来る人物で、前者は有名な推理作家、後者は村に住む探偵役の老女です。
どちらも人生を楽しみ、活動的で、特にミス・マープルは、老齢になっても、頭脳の鋭さを失いません。

今は、私は、オリヴァ夫人をロールモデルとしている年齢になった訳ですが、皆様も、先の人生を見据えて、こんな風になりたい、というお手本を見つけておくと、年齢を重ねるのも、楽しくなりますよ。

まとめます。
自分の将来像が、まだはっきりしない方は、ロールモデルを作ってみましょう。
自分がこんな風になりたい、と思える人を探して、その人をお手本にするのです。
時の経過や環境の変化などで、事情が変わってきたら、ロールモデルも変わります。
実在の人物だけでなく、歴史上の人物や、小説や物語の登場人物をロールモデルにするのもいいですよ。

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