【き・ごと・はな・ごと(第24回)】ぶらり梅花逍遥
―美しや紅の色なる梅の花
あこが顔にもつけたくぞある―
この和歌・・・・・だれあろう菅原道真公がわずか五歳のみぎりで詠んだ和歌であるという。 菅原道真(845~903年)といえば、
―こち吹かば匂いおこせよ梅の花
あるじなしとて春をわするそ―
が断トツにポピュラーである。また、この句に詠んだ梅の木が、無実の罪で太宰府に流された道真を追って、一夜にして飛んできたという飛梅伝説も有名だ。此の件については、ほんとうにそんなことあるんだろうか、といささか疑問ではあるが太宰府天満