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夏の定義
私が北緯43度の街に移ってから4度目の夏をむかえようとしている。6月になってようやく「暖かい」という皮膚感覚を得るような街にも着実に夏はやってくる。故郷とは大きくズレた季節の進みの中にも私は確実に夏を見出していった。
暑いと思い窓を開けてみるて、夜風が「涼しい」と感じたとき
キンキンに冷やしたレモンサワーがたまらなく美味しいとき
道を歩くとどこからともなく青くさい匂いが漂うとき
自転車で風を切るときに、ぬるい風の中にも涼やかな部分を感じるとき
出先でシャツが1枚多いと後悔したとき
あのひとの髪が少し短くなったとき
ふとしたことで故郷の花火の匂いを思い出したとき
そんな時が来たときには、私の頭上にも夏がやってきたということになる。自分なりの夏の定義だ。
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