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【3分で読む】堕姫と妓夫太郎・一白水星の兄妹たち

みなさんこんにちは。気学Style西島です。
2月も後半に入るところですが京都でもまだ雪が降る日がございます。

今年はだいぶ寒いようですが皆様お変わりはございませんでしょうか。

さて、先日「鬼滅の刃・遊郭編」のシーズンが無事にフィナーレを迎えました。皆さんはご覧になられましたでしょうか。

悪役も含め、登場する全ての人物における人生背景を丁寧に描いてゆく鬼滅の刃はとても面白いですね。

遊郭編においても、悪役として素晴らしい活躍をしていた堕姫・妓夫太郎ですが、最後になって二人の切なくも悲しい過去が明かされます。
ご覧になった中には目を潤ませた方も多いのではないでしょうか。

竈門少年をはじめとする鬼殺隊の面々の魅力ももちろんのことながら、最終回にて上弦の陸の鬼、堕姫・妓夫太郎の素晴らしいキャラクターであったと気づかされます。

遊郭編は本当に素晴らしいシーズンでしたね。

鬼(堕姫・妓夫太郎)と「病」

さてこの「鬼滅の刃・遊郭編」ですが、出て参ります鬼が「堕姫・妓夫太郎」という兄妹の鬼になります。

妹にあたる堕姫の人間の頃の名前は「梅」。
母親の病気から取ってつけられた名前ですが、その母親は遊郭の最下層で働いていたとの設定ですから、その病気であればやはり「梅毒」であろうとなってまいります。

堕姫の兄である妓夫太郎も顔や体に斑模様が無数に浮かんでいる表現がされていますが、これは元を辿れば母子感染した先天梅毒の病状であるとの説明がなされています(ウィキペディア)。

彼らが鬼になった経緯は梅毒とは直接関係ありません。
しかしながら二人とも「梅毒」に絡んでいるというのは興味深いファクターです。

梅毒を担当する星

さて、ここで気学の話に戻ってみましょう。
九星気学の各星は様々な事象を担当しております。

体のパーツも部位ごとに各星が担当していますが、これは翻って考えれば、その体の部位に関する病気も星によって担当が分かれると言うことでもあります。

例えば七赤金星は口(口腔)を担当します。
これは即ち「虫歯」と言う病気も七赤金星の範疇に入ってくることを意味します。

そう言う観点で考えて参りますと、梅毒という病気もいずれかの星の担当に入っていることは想像に難くありませんね。

梅毒は性病の一つです。
そして陰部を担当するのは一白水星。

…ということですから、この梅毒と言うもの、実は一白水星の領分という話になって参ります。

一白水星の兄妹たち

以前、

…という記事で、竈門 炭治郎と禰豆子のセットはまるで一白水星をモチーフにしたようだと書いたことがございます。

水(=一白水星)の呼吸を使う炭治郎、
そして子(ねずみ=一白水星が背負う十二支)を想起させる名前の禰豆子。

この兄妹はある意味ふたりとも一白水星の世界を持つ人物です。

そして今回思いがけず目にとまった「堕姫・妓夫太郎」というもう一つの兄妹。

この二人もまた、「梅毒」という「一白水星」を通じてつながっている、一白水星の世界を持つ人物とも言えるでしょう。

「炭治郎と禰豆子」そして「妓夫太郎と堕姫」という一白水星を背負う兄妹たち。

倒す側・倒される側の存在である両者。
その陰と陽とも言える在り方の違い。
彼らはほんの紙一重でその境遇が入れ違いになっていてもおかしくはなかったかもしれません。

この二組の兄妹は見た感じ何から何まで、まるで鏡写しのような対比として作中では描かれております。

その上で気学的に考えてみた場合、両者とも同じ一白水星の世界を背負っています。(しかも片方…妓夫太郎と堕姫は一白水星のネガティブな部分を背負っています)

こうしたことに想いを馳せますと、改めてこの2組はやはりしっかりと比較されるべくして劇中に登場したこと、そしてその比較の中に作者の強い意図を感じるように思えますね。

そして壬は壬だった。

まずは下の図をご覧くださいませ。

一白水星のところ(画面下)を見ていただきますと、
一白水星は十二支はねずみ(子)、そして十干は壬・癸を持っていることに気づきます。

「壬(みずのえ)」は、「水(みず)の兄(え)」がその由来です。
つまり、五行でいう「水」の兄=陽というわけです。

壬は「任」に通じますが、この「任」は「責任」「任務」の「任」ですね。

炭治郎、そして妓夫太郎。
立場は違えど、自分の妹への責任感は強く、両方ともとても良い兄であると思います。

一白水星の世界を共有する兄妹。
その水の世界の兄は、やはり「壬」だなのだなあと、改めて感慨深く思いました。

作者がこうしたお話を学ばれたのかどうかはわかりませんが、
改めてこのキャラクターは面白い配合で動いているものだと思うと同時に、その作り込みのきめ細やかさに舌を巻きます。

作者は二黒土星の方のようですが、二黒土星さんらしい素晴らしいしっかりとした作り込みをこの作品に感じますとともに、その下地づくりの重要さを学ばせていただいているように思えます。

いずれにしても鬼滅の刃にはまだまだ発見は出てきそうです。
また面白い気づきがあればまとめてみたいと思います。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

次回の投稿は2月28日です。

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