大飯食らいの自覚を持とう
こんにちは。
ようやく風邪が治ってきてマスクを外したアラフィフです。
風邪ひいてると、普段好きなものも全然食べたり飲んだりしたいと思わないものですね。
普段はコーヒー好きなのに、全く飲みたいと思わなかったのは、匂いを感じられなかったせいでしょう。
ようやくいい匂いだな~と思えるようになったので、飲んでみたら美味しく感じました。
それまで頭が痛かったのも、コーヒーを飲んだら治ったという謎現象。
クロロゲン酸の働きでしょうか?
知らんけど。
体調があまり良くないと、アウトプットする余力はなく、寝るか、起きていても動画をダラダラ見てまたすぐ寝るかの2択みたいな生活です。
動画も普段は大好物の政治経済世界情勢の話題より、動物が出てくる平和なものをぼんやり見てしまいます。
そこでゾウの1日の食事量が300kg、水は100リットル飲むというのを知って、最初ゾウすごい!と思ったのですが、直後にふと考えました。
ゾウは野生の個体であれば、木や草や果物をそのまま食べてエネルギーにしたり、川や沼や池から直接水を飲んだり、浴びたりしているのでしょうし、特に巣を作るという話も聞かないので、おそらく外で移動しながら生きているはずです。
そう考えると、ゾウが生きるために必要とするエネルギー量って人間と比べてものすごく少ないのでは?
と思ってしまいました。
人間が食べる量はせいぜい1kgちょっと、水は2リットルというところでしょうから、どこがゾウより多いの?
と思うかもしれないのですが、人間が食べる物は、自然界にあるものをそのまま採ってきているというケースは少なく、栽培したり養殖したり牧畜したり、それらを加工したりしたものがほとんどです。
となると1キロの食べ物を口に入れるまでには、ものすごい量のエネルギーがすでに使われているわけです。
例えば、日本でお米を育てるためには、地域にもよりますが、まず苗を育てるビニールハウスのあたたかい環境が必要なので、ビニールを作るための材料や、暖めるための燃料、苗を運んだり植えたりするにはガソリンも使うでしょうし、その前に田んぼに肥料をやるのも肥料を作るためのエネルギーが必要ですね。
しかもまだお米にさえなっていないここまでの行程ですら、自分で全部出来る人なんて誰一人いないのですから、すでに莫大な人手が投入されているはずです。
ガソリンだけを考えてみても、石油を掘ったり、船で運んで精製してまた車で運んで…と何工程あるのかもわからないぐらいです。石油を掘る重機や、運ぶ船や車を作る人、操縦する人、それらを作る会社でさまざまな仕事をする人たちの手もいるし、その人々が働いている会社を建てたり掃除したり警備したりする人も必要です。会社だけではなく、働く人たちが住んでいる家だって建てるためには、またとんでもない量のエネルギーが使われているし、不動産屋さんやら銀行の人などの手も借りているはずです。その人たちが元気に働けるように、病気を治す医者も薬屋さんも必要でしょうし、仕事に通う電車や線路を作った人たちも、動かす人たちも、途中で寄り道するカフェで働く人たちや、コーヒー関連の会社、豆を育てる人たちも必要でしょう。
きりがないのでここまでにしますが、たった1キロちょっとの食べ物の裏には、とてつもなく多くの植物や動物や鉱物なんかが載っかっているわけです。
そう考えると、ゾウが食べる1日300kgのご飯なんて可愛いものなのでは?
と思った次第です。
自分は意識していなかったけれどとてつもない大飯食らいだったのだと気づかされたのでした。
そして、どちらかというとヘルシー志向で健康オタクの自分なのですが、こんなに色々な人やモノに支えられていることを思えば、やれ栄養がどうだの、無農薬がこうだの、油が多すぎるだの、やたらと食べ物の選り好みするのは良くないな。なんて反省したり、今の世界経済はどこかひとつの国だけで成り立つことができないような仕組みになっているので、出来るだけ早く戦争や紛争やその他の争い事が終わって、世の中が安定してくれると良いな。などとムシの良いことを考えたりして、ゾウさんはただご飯を食べるだけで、沢山のことを教えてくれたのでした。
おしまい。
ではまた。