奇縁堂だより18 【本の紹介 : 紀田順一郎と神保町】
ご存知のように,神保町には驚くほど多くの古書店があります。専門分野を得意とする店,ジャンルに関係なく古書を扱う店,新古書をメインに扱う店,何やら怪しげな店?など,古書を求める人の興味を存分に満たしてくれるのが神保町です。
紀田順一郎の略歴
この神保町の達人といえるのが紀田順一郎です(私の個人的な見解ですが)。同氏は慶應大学在学中から推理小説批評を手がけ,卒後は同人誌活動を経て,1964年に『現代人の読書』を出版,以後書誌・近代史を中心に評論活動に入った(新潮社HPより