島暮らしってどんなだろ
湘南に引っ越して1年と数ヶ月が経つ。
海なし県で生まれ育った私は、最初の数ヶ月、憧れの湘南という土地に住めるようになったことが嬉しくて、毎週のように友達を呼んで遊んだ。
新しい土地を散歩すると、
ここにはこんなに素敵なお家があるんだ
リスの散歩が日常なのってかわいいな
波の音の横を散歩する時間って落ち着く
など、写真やYouTubeで観る湘南とは違う面を見ることができて、とても楽しかった
その楽しさは1年以上経過した今も変わらない
ただ、少し住みやすすぎるのではないか?と最近思う
夜中にお腹が空いてもコンビニに行ける環境
自分で作るのがめんどくさいならUber Eatsが熱々のご飯を届けてくれる環境
神奈川県はとても便利な場所だ。
一方私の地元はというと、
コンビニまでは歩いて行けなくはないが、夜中は街灯がほぼないので一人で出歩くのは危ないし、出前といえば小さな定食屋さんがランチタイムのみ対応している程度で、夜中にピザを注文するなんてことは考えられない。
なにか食べたいのであれば、自分で作るか我慢するしかない。
この生活を不便だ、自分には耐えられない。なんて乏しいんだ。
などと思う人もいるだろう。
しかし、その不便な生活の中には、便利な環境に慣れてしまった人が忘れかけているさまざまな温もり(健康な生活)がある。
最近、夜中にコンビニのご飯を爆食してしまった日があって、その日以降負の連鎖から抜け出せなくなり、3日間ほどコンビニご飯が続いた時があった。
わたしの体はみるみる重くなり、それと同時に気持ちも下がっていった
肌は荒れ、口の中には口内炎ができた。
そんな自分が嫌になり、我慢できない自分を責めて、またコンビニに足を運んでしまう
流石に自分を傷つけすぎていると思い、思う存分睡眠を取って荒れた部屋を片付けるリセットデイを設けた。
溜まっていたゴミを片付け、布団を干し、洗濯をした。
部屋も掃除機をかけて、皿洗いをしながら排水溝の掃除もする。
Amazonがすぐに配達してくれたのにすぐに開けずに放置されていた荷物を片付け。
身の回りがリセットされた。
同時に気持ちもすっきりした状態で、久々にコンビニではなく近所のローカルスーパーに向かう
昨日までの自分だったらお惣菜コーナーに並ぶ揚げ物やスイーツコーナーの割引シールが貼られたシュークリームに飛びついていたが、今日は違う。
新鮮な旬の野菜たちや納豆、お豆腐、卵、皮のついたままの鶏胸肉をカゴに入れる。果物や冷凍ベリーも追加。まさに理想の買い物カゴだ。
うちに着いたらすぐに袋の中身を冷蔵庫にしまいながら、作り置きをした。
皮のついた鶏胸肉は自分で皮を取り、サラダチキンにした。
コンビニに行けばすぐに塩気のある美味しいサラダチキンを食べることができるが、今日は自分で作る。
出来立ての自家製サラダチキンは市販のどの種類のサラダチキンよりも美味しかった。
幸せ。
作り置きがひと段落した後は、ダイアリーとペンだけ持って海辺まで散歩。
波の音を聞きながら今思っていることをただひたすら文字にする。
何分くらい経ったのだろう。ふと、ポッケからスマホを取り出そうとして、家に置いてきたことを思い出す。
まーいっか。
そこからさらに1ページ埋めて、家に帰った。
幸せ。
3日間のコンビニご飯代をスーパーの食材に使っていたら、一体どのくらいこの幸せを味わうことができていたのだろう。
また過去の自分を責めてしまいそうになったけれど、その時の私は
まーいっか。そんな時もあるよね。
と自分を責めることなく、励ましていた。
慣れというのは怖い。
これまで気づけていた小さな幸せが、全く経験したことがないかのようにどこかに消えてしまう。
もしいま、湘南の便利な環境に慣れてきている自分が、ちょっと不便ではあるが透き通った海のある石垣島に引っ越したらどんな発見があるのだろう。
そう考えるとわくわくが止まらない。
次の更新ときには石垣島に引っ越してみようかな。
わくわく。