仲間に本気で怒れるか?
こんにちは。
イギリスに来て4ヶ月が経とうとしています。
4ヶ月も経てば、
季節もかわり、
土地にも慣れて初め、
気の合う選手もわかってきたり、
練習も(良い意味で)いらない緊張感なく行けるようになってきました。
でも、日照時間が明らかに短くなってきて、
チームから配られた太陽不足補給サプリメント、
ビタミンDも必要になってきました。
どんな冬になるのだろう…
今日は、練習中に見られる選手の様子から気づいた、
本気で仲間に怒ること
について、書き残したいと思います。
普段、選手が30〜40名、スタッフも常に5名くらいがいる中で練習しています。
真剣に練習しているからこそ、
外国人選手は自己主張が強い(良い意味で(2回目))からこそ、
みんな良くなりたいからこそ、、
とにかくよく喋る。
そしてコーチの話を静かに全員が聞けないことが多々あります。
「シーーーーーー!!!!🤫」
「Girls!!Listen!!!!」
これを一日何回聞くだろう。
これは選手もコーチもいうのですが、
あまりにもうるさい時。
選手の一人が声をあげて、言います。
「ねぇ、何回言われたら黙れるの?
今誰の話を聞くべき時なの?わからん?」
と特定の選手たちの方を見て指摘。
ピリッ。
ある時は、少し練習に締まりがなくて、簡単なミスが3回くらい続いた時。
もうものすごい声を荒げて。
「おい!!今シーズン始まって何周目だと思ってんの?
ここまで何回この練習やってきた?ここでできなきゃ試合でできるわけないし、それで今何試合も負けてきたんでしょ?!何回負けたら学ぶの私たち?いい加減にしてよ!!!!!」
ピリピリピリッ。
いやそれどころじゃない。ドッカーーーン。
私がここで驚くのは、雷を落とすのはいつも選手であるということ。
それは別に年上の選手とかでもない。
それに頭ごなしに怒っているというよりも、
なぜ怒っているのか、どうなるべきなのか、言葉が上手い。
こちらのチームは、
コーチの指導の下ではあるけど選手がかなり主体性を持っていると思う。
自分たちで練習の雰囲気を作るし、「ちょっと、選手で話す時間もらっていいですか?」ってさっとコーチに聞いてとことん話す時間もある。
イギリスにくる前にラグビー協会のA級コーチング研修を受けた時に、
大切な考え方の一つで
「プレイヤーセンタード」という言葉があって。
自ら考え、課題を解決し成長し続けられるプレーヤーを育てるという考え方で、コーチが必要以上に介入して一方的な指導にならないように心がけること。
コーチの立場で気をつけてね!という意味で学んだのですが、
これって選手の心構えもとても大切じゃないのかと。
やっぱり、選手が受け身では難しいと感じました。
日本人は…と、一まとめにはしたくないけど、
小さい頃から先生の話はよく聞こうね。
厳しい指導者に従って動こう!
という環境の中で生きてきたので、
受け身になってしまう。
日本でもチームのことを頭に浮かべてみた。
とっても仲良くても、怒れない、ダメだと思ったことを
口に出せなかったら思ってないも同然だ。
何せ私はもともと誰に対してでも怒ることが苦手ですが、
仲間にここまで真剣にきちんと怒って締めることができるだろうか。
できない。情けない。
日本語であってもできないと思う。
それは、ここにきてしっかりと学んでいきたいと思います。
コーチや上司、年上の人が怒るのは簡単やけど、
選手同士、横の関係でそういう厳しいコミュニケーションも取れるのって
とっても大切なことなんじゃないかと感じたお話でした。
ここまで読んでいただきありがとうございました!
さぁ、今日も1日頑張ろう!!