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ヨーロッパで出会った男女ラグビーの意外な関係性
こんにちは。
試合が終わって、オフが2日、さすがに練習は軽めかなと思っていたら、
ばちばちのコンタクトで、試合形式もあり、
こちらのチーム、選手のタフさに驚いているところです。
みんな「疲れたぁ」って言いながらめっちゃ走るから!
ゆーといて?!
いつでもエンジン付けとかないと、アイドリングストップなんてしたら
置いていかれます。
そんな今日の足がこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1696541693009-utmMtFaXaM.jpg?width=800)
太ももの上、熊かなんか通過した?
ってラグビーあるあるですね。
こんなのは日常茶飯事です。強くなるわほんと。
とそんな近況は置いといて。
今回はこちらに来て色んな場面で感じる、
男子ラグビーと女子ラグビーの関係性
について書きたいと思います。
日本にいた時の感覚と少し異なるなぁと思う場面を。
男子チームの選手が個人的にスキルを教えてくれる
先日のこちらの記事↓
でも紹介したのですが、
私の所属するEaling Trailfinders(イーリングトレイルファインダーズ)は、
男子のトップチームと女子のトップチームがあり、
それぞれグランド、クラブハウス、ジムを共有しています。
時間で分けられているので、一緒に練習をすることはないのですが、
たまに両方がオフの時にジムやグランドにいくと
自主練をする男子選手に会います。
それでこの前はジムであったPRの選手に
姿勢や大事なポイントを教えてもらいました。
![](https://assets.st-note.com/img/1696542449911-otpeCnZuqx.jpg?width=800)
「またどうだったか教えてね!」
「同じ会場で試合がある時は見てるね!」
とすごく親切に教えてくれました。
私だけでなく他の選手も、
キックのセッションを週1回決めて一緒にトレーニングしているとか。
もちろん誰かに言われたとか、契約ではなく、
Just for helping (助けたい気持ちだけ)
だそうです。
同じチームに男女クラブがあることの利点でもあるし、
歩み寄って一緒に考えてくれることが、とても新鮮でした。
一緒に高め合っていく、チームを盛り上げていこうという思いが良い!!
男子大学生に女子ラグビー選手がコーチングする
これも、驚いた出来事です。
同じチームの女子選手が、
「コーチングしに行くの一緒に行かない?」
とのことで、一緒に行ってみたんです。
小学生とか、アカデミーの子達かな?
と思ったら、
男子大学生チーム!!!
19歳から23歳の大学のクラブでした。
え?!この世代?!と驚き。
日本じゃ想像できない。
大学のチームに、女子選手が?!考えられない。
![](https://assets.st-note.com/img/1696543581963-G5VWWIjt0i.jpg?width=800)
どうなるんだろうと思っていましたが、
セッションの中で、私や女子選手がフィードバックすることにも
積極的に聞き、私たちが提案するルールもしっかりと守り(当たり前か?)
練習が終わった後には、握手して
「今日はありがとう🤝」と。
まじか!!!
私も英語でのフィードバックに少し緊張したけど、
選手としてもコーチングとしても勉強になったし、
とっても楽しい時間でした。
大会の大トリが女子の決勝
前々回にこちらの記事で紹介した、
フランスで行われた世界大会、RHC。
この大会の中で行われた、7人制のラグビーの試合。
男子の部、女子の部がある中で、最後の大トリ2試合の順番が
男子決勝戦 → 女子決勝戦
この順番だったのです!!!
私はこの順番を聞いてめちゃくちゃびっくりしました。
思わずスタッフの方に「え、女子が後ですか?」
と聞きましたが、大会関係者は
「女子にトリを飾ってもらったらきっと盛り上がるよね!」と
言ってはったみたいです。
そんなの初めて聞いた…
そういえばこの大会あらゆるところで、
男子だから、女子だから、という区切りはなかったです。
綱引きなども男子対女子や、混合チームを作ったり。
空いた時間も男女、チーム関係なく遊びます。
![](https://assets.st-note.com/img/1696599420077-ty17Xq2eES.jpg?width=800)
みんな世界中、どんな文化や思想、習慣を持っていても
ここに集まったのは「みんな同じ14歳、15歳の子たち」
として進んでいたのが、印象的でした。
女性のヘッドコーチであること
私の所属するチームのヘッドコーチ
(こちらではdirecter of rugbyと言いますが)
は女性です。そこに、
▪️スタントコーチ4人
▪️ラインアウトコーチ1人
▪️スクラムコーチ1人
▪️S&Cコーチ2人
▪️メディカルスタッフ4人
▪️分析スタッフ3人
▪️チームマネージャー1人
そこに選手40名ほど。
![](https://assets.st-note.com/img/1696599520527-vxJS3fQWhc.jpg?width=800)
日本での男子ラグビーリーグワンの企業チームくらいのスケールで、
そのトップが女性です。
スタッフは半分以上が男性。
大きな責任がのしかかるそのポジションに、
決断力と知識、情報、行動、細やかなケア、豊かな感情を持って就いているようにみえます。
女性がヘッドコーチをしているチームは、
数えられるほどしかないように感じます。
昨年行われた女子のW杯ニュージーランド大会では、
参加国の中で女性がヘッドコーチをしているのは、日本チームだけだったそうです。
世界中でもまだまだ少ない女性ヘッドコーチが率いるチームで
プレーできていることは、今後女性が活躍する社会を目指す中で、とても貴重で学びの多い日々に感じます。
こんな感覚は初めてで。
こちらに来て実際に出会った場面を書きました。
自身がこれまで生きてきた環境からくる感覚なのか、
全てがとても新鮮だったんです。
男子選手が純粋にスキルを教えてくれたり、
私たち女子ラグビー選手の意見やコーチングを受け入れたり。
女子ラグビーが盛り上げてくれると感じてくれたり。
それらの事実は、女子ラグビーをより価値のあるものにしてくれるような感覚になりました。
自分の取り組むことには自分で誇りを持って、
周りの人に価値を設定されることではないけれど。
これまでどうしても女子は「二番手」だったように感じていたところが自分であったのだと思います。
でもそうじゃない。
やっぱり私たちもできる。
誰かに勇気や感動を、そんな影響を与えることだってできるし、
何かを生み出したり、変えたりすることができると、
そんな自信を与えてくれるような出来事でした。
また、気づいたことがあれば書きます!
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