見出し画像

摂食障害の始まり

大反抗期の最中に初めての嘔吐

中学一年生の初めてのダイエットから、すぐにリバウンドしたわたしの頭の中は、いつも『痩せたい。足が細くなりたい。』でいっぱいになりました。

どうしてわたしの体型は、周りの友だちとこんなに違うのかな。みんな夕飯前にお菓子を食べたり、買い食いをしたりするのに、どうしてわたしだけ、こんなに身体が大きいんだろう。



周りの友だちを、心底羨ましく思っていて、
自分と人の体型を比べてばかりいました。



意識が自分ばかりに向かっている時期なので、鏡をよく見ていましたが、鏡に映る自分のことをいつもどこかで"醜い"と思っていた記憶があります。


細くなくていい、フツーの体型になりたい。
フツーに、流行っている服を着たい。
お尻や太ももをカバーする服はダサい…


いつもこのことが心を占めていました。


友だちともワイワイしている毎日。
恋に恋して泣いたり笑ったりの青春の日々。
大反抗期の大反乱期。

でも
いつもどこかで
自分が自分を嫌っているようでした。


そして高校一年生の夏休みのある日、母が買ってきたハンバーガーを食べた(食べてしまった)後、急激な罪悪感に襲われたわたしは、今吐いてしまえば、太らないのでは?と考えトイレへ向かいました。

指を喉の奥に突っ込んで、たった今食べたものを吐きだそうとしましたが、あまりうまくいかなくて、全部を吐き出せず、とても苦しかったのを覚えています。

でも…爽快でした。


我慢できずに食べても、それを吐いてしまえば、なかったことになる。

16歳のわたしには、良い方法を見つけた!みたいな感覚しかありませんでした。


なんだか嬉しくて、いつもは無視している母に『吐いてもうたわ』と話しかけたのを覚えています。急に話しかけてきた事と、吐いたという内容に少し驚いた様子でした。


そこから何度かは、食べて吐こうとしますが、あまりうまくいきません。


それに、厳しい両親の元で育ってきたわたしは、起こした大反乱に気を取られていたので、そのチャンスはあまりこなかったように思います。
身長は156cmで止まっていて、体重は60kgぐらいになっていました。


この頃はまだ、痩せたいけれど、特にダイエットらしいダイエットはしていませんでした。


しかし、この軽い気持ちの嘔吐が、後に過食嘔吐となって、ものすごい勢いでわたしを襲ってくることになります。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?