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失敗を失敗として捉えるのは、可能性を潰しているのと同じである

いつからだろうか。

「失敗が怖い」
と感じるようになったのは。

1.正しい答えを言えないと失敗なのか?


今日は、この記事から
「失敗とは何か?」を
考えていきたい。

(2021年5月12日 「高校生新聞オンライン」


上記の記事には
学校で、本当は手を挙げて発言したいけど

・周りの目を気にしてしまって発言ができない
・間違っているのかなと思うと発言できない

という悩みに対しての解決策が
述べられている。

この記事の内容は、
私にとって
とても興味深かった。

学生時代、私も似た思いを
抱いていたからだ。

自分の答えはあるけれど、
この答えを言ったら
みんなに笑われてしまうのではないか、

と思うと、
心と手が震えてしまって
何も言えずにその場を
やり過ごしてしまっていたことを
今でもよく覚えている。

2.本当の意味での失敗

年を重ねていく中で
自分の考えや気持ちを
伝えることに
「間違いってあるのか?」
「失敗なんてあるのか?」
と疑問を持つようになった。

自分の意見を言わないということは
自分の心の声を塞いでしまっているということ

自分のことを
見て見ぬふりをしているのと
同じである。

それこそが
失敗であるのではないか。

3.周りの人と育む安心感の必要性とは


だからといって
急に自分の意見を言うことは
難しいことだ。

一度でも自分の意見を
誰かに受け入れてもらえると、
安心感が生まれ
発言しやすくなるが

この経験がないと
年を重ねていくごとに
どんどんハードルが高くなっていく。

だからこそ、
安心して自分の意見を
言える経験をたくさん
積むことが
子どもには必要なのだ。

では、この
「安心感」はどのようにしたら
育まれていくのか。

そのヒントが
上記の記事にも書かれていた。

「クラスメイトとの関係が大事」と。

そのとおりだと思う。

この場で
自分が発言したら

みんながどう思うか?

そんなことを考えていたら
いつまでも自分の考えを言えない。

一方で、ここでなら
私の意見を聞いてもらえると思えば
考えや気持ちを言いやすくなる。

だからこそ、
周りの人との関係性が
大事であるのだ。

4.関係性を「大事」にするということとは?


でも、この大事とは
「仲良くしましょう」という
意味では決してない。

私が思う
周りの人との関係を
大事にするということとは

相手の意見に耳を傾け、
なぜその考えを持ったのか
知ろうとすること

その上で

自分の意見を伝えること

そして

お互いの意見を聞いて
お互いにどう思ったか
伝えてみること

自分、自分、自分ではなく
まず相手を知ろうとする姿勢を。

それが関係性を大事にすることに
繋がるのはないか。

5.今、大人が子どもに伝えるべきこと


最後に、忘れてはいけないのは
この関係性を子どもが育んでいくためには
大人の力が必要であるということ。

私たち大人は子どもに
どうしても
問いに対しての「正解」を
求めてしまう。

それも必要なことであるが、

子どもがなぜ
その答えを「答え」だと思ったのか

答えを持つまでの
過程にも目を向けていきたい。

子どもが考えた「答え」が
もし誤っているものだとしたら

その「答え」は誤っていることを
きちんと伝えること、

その上で、
「答え」を探すために
考えることを諦めなかったことが

何よりの「正解」であることを
伝えていくこと。

大人が子どもに
そのような姿勢を見せた時、

子ども同士でも
お互いの意見を大切にできる関係性を
自然に作っていけるのではないか。

問いに対して
正しい答えを言えなかったことが
失敗ではないことを

堂々と大人が
子どもに伝えていける
社会になってほしい。

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