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「何かが変わる」「何かを変える」タイミングとは?〜特定少年の実名報道から考える〜

ルール

制度

規則

決まり

それぞれ
どこにいても
よく耳にする言葉だ。

私たちが社会で生きていくために
必要なことであるから
この言葉を無視することはできない。

無視はできないけれど、
時に疑問を持って
その疑問について考えてみることは
しても良いのではないか。

何も疑問を持たずに
決められた枠からはみ出さないように
行動し続けることは
和を乱さないという点では、
物事がスムーズに進むかもしれないが、

発展はしない。

社会に変化が生まれなければ、
不平不満がたまっていくだけ。

「何に不満があるのか」
「何に矛盾を感じているのか」
「どうしたらそのモヤモヤが解消されるのか」

時には
一人で考えてみたり、
誰かと議論してみたりすることが、
社会を変化させる第一歩になる。

すぐに解決することは難しいかもしれないが、
何かが動き始めるかもしれない。

1.定められていることに従うだけで良いのか

今日は、この記事をご紹介したい。

(2022年5月11日 「MBSニュース」)

今年の4月、成人年齢の引き下げに伴い、
少年法も改正された。

少年法が改正されたことで、
特定少年(18歳〜19歳で罪を犯した少年)への
対応が大きく変わった。

その中でも、
犯した罪によっては
特定少年の実名が公表される
という部分に関しては、

少年本人だけでなく、
少年の家族、被害者、被害者家族には
大きな影響を与えることとなるだろう。

上記の記事には、
少年法の改正後、
特定少年が犯した事件の報道の在り方について、
報道機関で働く方々が、
現場で議論し合った内容が紹介されている。

上記の記事を読み、私は
制度はいくらでも改善の余地があり、
現場で働いている人の声が、
いかに重要かということを感じた。

2.多くの機関が関われば関わるほど

今回、上記の記事では
「寝屋川事件」の加害者(特定少年)について
取り挙げられている。

寝屋川事件に関しては
下記のサイトに詳細が書かれているため
目を通していただきたい。

(2022年4月28日 「産経新聞」)

特定少年を実名報道にするかどうかは
最高検察庁によると
「犯罪が重大で、
地域社会に与える影響も深刻な事案」
である場合に検討されるようだ。

では、誰がどのように
「この事件は重大だ」と決めるのか、

これを決めることは
明確な基準が
あるわけではないため難しい。

また検察庁と、報道機関
それぞれ
担っている役割が違うため、
「重大」の捉え方も変わってくる。

この違いを
このまま放っておくことはもったいない。

制度と言えども、
すべての状況に対応することが
難しい場合がある。

今回は、検察庁と報道機関の間での話であったが、
他にも特定少年の実名報道に関わる機関があれば、
その機関の考え方も気になるところだ。

一つのことについて
関わる機関が多いほど、
それぞれの機関の意見があり、
答えを出すのに時間がかかってしまう
こともあるだろう。

しかし、それだけ多くの目で
制度について
考えることができるということでもあり、
制度の穴を見つけやすくなるのだ。

3.変わる、変えるタイミング

何か矛盾が生じた時、
物事を進めていく中で困難さが生まれた時、

その時が、
何かが変わるための、
そして
何かを変えるためのきっかけなのだ。

だからこそ、
私たちには
諦めずに考え続け、
時に議論をすることが求められる。


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