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スタート地点に「今」戻るべき理由とは?〜教育現場における発達障害児支援から考える〜

何か問題が起こった時、
その問題を解決するために
あなたはまず何をするだろうか。

1.処理と解決の違い

問題を処理するのと、
問題を根本的に解決するのとでは

少し意味合いが
変わってくるのではないかと
私は考えている。

「問題を処理する」

問題自体が連続的に起こるものではなく、
一時的なものであって、
手を加えることで
状況が改善される見込みがある場合。
「問題を根本的に解決する」

問題自体が連続的に起こり得るもので、
目の前の状況に手を加えても
改善されるのは一時的。
そのため、
原点に戻って分析する必要がある場合。

以上のように、
問題自体の性質によって
「処理」と「解決」を
この記事では使い分けたい。

2.個人の問題も社会の問題も解決の過程は同じ

さて、ここで
冒頭の問いかけに戻りたい。

冒頭で私があなたに問いかけた

「問題が起こった時、
問題を解決するために
あなたはまず何をするだろうか」

という投げかけについてだが、

少しでも
何か思いついたことは
あっただろうか。

ここで、私も一つ
例を挙げて考えていきたいと思う。

私がこれから取り上げるものは、
社会全体の問題であるが、

「何も参考にならないじゃん」
と読むのを止めないでいただきたい。

確かに問題の規模については、
社会全体で抱えているものか、
個人で抱えているものか、
という違いはある。

しかし、問題に対して
どのようにアプローチしていくかは
社会の問題も
個人の問題も変わらない。

社会の問題であっても
個人の問題であっても
解決する基本的なプロセスは
一緒なのだ。

3.同じ問題が繰り返されている理由


今日、取り扱いたい
社会問題は
この記事の内容についてだ。

(2022年7月22日 「Yahoo!Japanニュース」)

近年、発達障害の子が増加しており、
その子たちへの適切な対応が求められる中、
教職員に
「特別支援学級に関する専門性、
 問題を解決していくことができる資質や能力」
が求められつつある。

学校現場で起こっている他の問題が
解決されていない中で、
教職員に求められるものばかり増え、
教職員の負担増が心配される旨が
上記の記事には書かれていた。

発達障害の子が増え、
教職員が対応に追われている状況は
今に始まったことではない。

以前から、
そうした状況があり、
その都度、問題視されてきている。

それなのに
今、このように
問題が取り上げられている
ということは
問題自体が連続性のあるものだからだ。

連続性があり、
かつ社会背景の影響を強く受ける問題を
解決することは非常に難しいことは分かる。

しかし、その結論が
「教職員にどうにかしてもらう」
というのは

どう考えても
違うのではないかと思えてならない。

教職員には教職員の役割があり、
その役割が時代背景によって
変わってきてしまうことは
仕方がないことだろう。

しかし、あれもこれも
すべて教育現場に携わっている
教職員にやってもらうとなると、

すぐに限界が訪れる。

一時的ではなく、
長い目で見てより良い選択を
してほしい。

4.原点に戻る勇気を


私もそうだが、

人は、前に進んだ分、
後ろに引き下がることを怖がる性質があると思う。

しかし、問題を解決するためには
一度、しっかり原点に戻り
今の状況を見つめる必要があるのだ。

最初の時と
明らかに周りの状況が変化しているため、
その変化を原点に戻り
知るべきなのだ。

例えば
「学校教育に携わる職種」について

明らかに
10年前、20年前とは違う。

社会変化に応じ、
様々な職種が出てきている。

その職種の人たちの役割を
もう一度、整理し
役割分担を考え直してみる。

そうしたら、
教職員が担うべきものと
他職種ができるものとに
分けることができるだろう。

この過程は
個人が抱える問題でも同じだ。

社会の問題も
個人の問題も

問題としてマイナスに捉えて終わりではなく
どう変化させていくか
という視点で見たいものだ。


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