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業界常識の逆をやってみたらどうなる?@研修業界:目指す世界

1.実施して3年で感じた可能性

 業界常識の逆を研修業界でやってみたらどうなる?

 本来は、研修に関わる個人、法人の守るべき資産である研修プログラムやコンテンツ。それを、逆にシェア(出品、販売)するというプラットフォームを構築したらどうなる?という試みを実施して、5月31日で丸3年。

 講師プラットフォーム、通称講プラは、最初の2年、全く動きがなく、やはり無理なのか?と感じていた中、くじけずに継続していたら、3年目になって、出品、購入に動きがでてきた。

 更に、様々な人に話を聞く中で、更なる可能性を感じられるように。

 元々、自分の疑問や苦労からスタートして、研修やセミナー講師の役に立てるようにと構築したが、個人にも、会社の人事にも、役に立てることが分かった。 

図1

 これから講プラが目指すのは、一言でいうと、育成がもっと身近になっている社会。 育成、成長支援、成長が日常の様々な環境で、場面で意思をもってなされているということ。

2.育成はもっと広がっていい

図2

 研修業界に飛び込んで、まもなく10年。強く感じてきたことがある。

 それは、人材育成が大事と経営課題で言われている割には、現実には、育成の優先順位は低い企業が多いということ。
 採用には一人当たり数万~数百万のお金をかけることもあるのに、その後の育成はOJTという便利な言葉に委ねて、あまり行えていないケースも多い。


 前職で人材紹介を行っていただけに、ギャップの大きさを痛感している。

 日々の売上や利益、資金繰りなど、必須のタスクと異なり、育成は即効性がない、費用対効果が感じづらい、時間・費用がかかるという認識だからだろうか。

 育成は研修会社や講師が行う研修で行うもので、お金がかかる、各拠点から集めないといけない、という捉え方だからだろうか。しかし、育成は研修でなく現場でもできる。

3.今後期待したい育成の在り方

図3

 過去、ベンチャー企業から大手と呼ばれるようになった人材サービス会社で育った。ベンチャーと呼ばれていた頃は、毎日ハードに働いていた時期があったが、そんな中でも、プレゼンテーションの仕方を教えてくれたり、PowerPointの使い方を教えてくれたり、ロジカルシンキングを教えてくれたりと、自分が持っている知識やスキルを日常の中で、勉強会という形で、社内セミナーという形で教えてくれた先輩や同僚がたくさんいた。

 それを受けて、私自身もできることは伝えていこうと外部のセミナーで学んだことを自分のチームに伝えたり、書籍を読んでワークショップを行うといったことを実践してきた。

 育成が日常であれば、それは文化として引き継がれていく。


4.今後目指す世界


 雇用形態や働き方が変わる中で、研修の意義や実施方法は変わっていかざるを得ない。

 チームリーダーやマネジャー、興味ある人材がコンテンツを活用し、自分達で研修やワークショップを行うようになっていけば、日常での育成機会、育成文化醸成につながるだろう。

 更に、テレワーク、リモートワークの常態化、併用が見込まれている中で、育成の在り方も強制的に変化していく。今後は、オンラインで実施できる研修やワークコンテンツが出品されてくることも期待したい。 

 そうなれば、様々なコンテンツを活用して、相互に教え合うという考え方や状況がもっと身近になり、個人や組織の成長に貢献できる。


 業界常識の逆をやってみたら@研修業界、まだ結論を出すには早いが、未来を見据え、講プラが個人や組織、社会の成長の一助となれるように、引き続きブラッシュアップを重ねていきたい。



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