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プログラミング的思考とは?


プログラミング教育が盛んに話題にされています。これは単なる流行や広告宣伝によるブームということではなく、文部科学省が教育に取り入れよう!と言い出したことに始まります。
2020年から実施されている学習指導要領に「プログラミング教育」をします、と書かれています。
「学習指導要領」とは、全国どこの学校でも一定の水準が保てるよう、文部科学省が定めている教育課程(カリキュラム)の基準です。 およそ10年に1度、改訂しています。 子供たちの教科書や時間割は、これを基に作られています。(引用:文部科学省webサイト)

「各教科等の特質に応じて、児童がプログラミングを体験しながらコンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力を身に付けるための学習活動を計画的に実施すること」
となっています。
つまり、「国語算数理科社会英語プログラミング」と1教科になるのではなく、国語にも算数にも理科にも社会にもそれぞれの教科の中に、論理的思考力を身に付けるような指導をしなさい、ということです。
この「論理的思考」を「プログラミング的思考」と言い換えて書かれていることもあるかもしれません。

そもそも「プログラミング」とはなんでしょうか?
「プログラムをすること」という動名詞です。演劇や音楽会で曲目や出演者、進行予定を書いたものをプログラムといいます。
コンピューターにとってのプログラムも同様に、処理を進める手順のことです。
どういう手順にするか進行予定を決めることが「プログラミング」です。

もし友達のお誕生日会を企画したとしたら、
1.みんなで集合し
2.まずは乾杯!
3.ケーキのロウソクを吹き消す
4.次はプレゼントを一人ずつ渡す
5.それからケーキをカットしてみんなで食べる
6.最後に本人から一言もらう
こんな「プログラム」にします。
この時、場所の決定、集合時間、部屋の飾り付け、飲み物やケーキの用意、プレゼントの用意、撤収なども事前に準備・処理しています。
行き当たりばったりではこの誕生日会をプログラム通りに進行するのは難しくなります。
当日考えながら実行するのはさらに難題ですから、事前にプログラミングしておくのですね。
どちらを先に処理するか、並行処理するか、誰に頼むか、いちばん効率よく進める方法を検討します。
これがプログラミング的思考です。
実際のお誕生日会は誰かが遅れて慌ててやってきて風船が盛大に割れて大笑いになった!というようなハプニングも楽しいものですが、プログラミングしておいて準備万端に越したことはありません。

すべきことを分解し、順番に効率よく処理を進めるための考え方、これがプログラミング的思考です。
準備ができていれば、当日のハプニングやエラーに対処する余裕も楽しむ心も生まれます。

こどもパソコン教室では、
「コンピューターのように考えてみよう!」という課題で、
・上から順番に命令を実行するとどうなるだろう?
・わざと失敗するにはどうすればいい?
・間違いのバグを直すにはどうすればいい?
・永久に増殖するには?
など、ゲームや作品づくりの中でプログラミング的思考の練習、コンピューターの特技を使いこなすことを学んでいきます。

そして、私たちは創造的にいられるよう努めています。



こどもパソコン教室

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