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みんな賢くなりたい!わかりたい!ICT活用ってなんだ!?

「どうしたら宿題やってくれますか?」
「ウチの子、勉強ぎらいで困っています」
などとご相談を受けることがあります。
私は、子供たちは基本的に全員、賢くなりたいと思っていると信じています。
こう書くとそう信じたいだけ、ポジティブに考える人、性善説なの?というふうに見えるかもしれません。
しかし、もっと根本的に、当然のこととして、
「え?子供は全員賢くなろうとしてるよ?ほら。」
という感覚です。
なぜそう考えるのか?
答えは単純です。
賢くなるのは快感だから。
私が言っているのは、他人より高い点数が取れて勝負に勝つ喜びや優越感によるものを快感と言っているのではなく、もっと生理現象に近い快感です。
トイレに行ってスッキリした快感
好きな食べ物を味わった快感
たっぷり寝て起きた朝の快感
それと並ぶ本能的な快感があります。
賢くなるというより「わかった!」の瞬間という方が想像しやすいでしょうか。
その一例はアハ体験と呼ばれるものです。
回路がつながった!
謎が解けた!
理解できた!
見えた!
わかった!
それは快感です。
子供達のわかった瞬間の顔を見ると眉は上がり、目はランランと輝き、背筋はピンと伸び、脳からキラーン!と星が飛び出すのが見えます。

実は子供達はみんなこの快感を頻繁に味わっています。
なにしろ毎日新しく学ぶものだらけですから。

それが宿題やりたくない、勉強きらい、となってしまうのは、それが快感ではないから。
快感よりも嫌なことが手前にありすぎるから。
快感を得られると思い出せれば、その手前の少しの苦労は小さく感じられます。

この快感を得やすくし、苦労を小さくするのが、ICT活用ではないかと思っています。
ICTとは、情報通信技術「Information and Communication Technology」のことですが、昨今「ICT教育」とか「ICTを活用した教育」などの用語で使われています。
雑に言えば、
「小学校の授業にiPadを使えばなんかいいことないですかね」
という雰囲気です。
指導者や大人からしても、使いこなせない、活用しきれない、把握しきれないことまでなんでもし出すから困るということもあり、順調ICTの活用が進んでいるようには見えません。
学校ごと先生ごとのバラツキが大きすぎて全体像が見えないのかもしれません。
私が子供の頃、理科の授業中にNHKの教育テレビの15分番組を見て昆虫の体の作りを学んだり、視聴覚室に行って人体の不思議というビデオを見たり、校外学習でプラネタリウムに行って星の動きを学んだりしたのも、ICT教育の一つの形だったと言えるのではないでしょうか。
わ〜昆虫の体を何百倍も拡大して見ると、複眼や鱗粉はこうなってるのか!と思った快感。
人体の中に入り込んで赤血球に乗って体内を巡ったような面白さ。
1日、1年の星の動きを数分で早送りで見られることの納得感。
わかること、賢くなることは快感だし、映像教材は理解を助ける大きな武器です。
さらに目の見えない子には読み上げ機能、手が不器用な子には音声入力、耳が聞こえない子には文字起こし、色や大きさを調節して見やすく、写真や録画を記録がわりに、検索して調べ物、比較して調査、絵を描いて見る、音楽を作って見る、遠く離れた人と相談できるなどなど、快感を得られるまでの苦労を減らす方法や工夫がたくさんできます。

子供たちは賢くなりたいという向上心があります。
なぜならそれが脳の快楽だから。
そしてパソコンは賢くなるのに役にたつよ、ということです。


私が運営するこども向けのパソコン教室での事例は別の記事で改めて紹介したいと思います。

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