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子どもは「夢」を持ち親は「感動」する

8月9日(火)につぶやいた「作ってあそぶ 夏をあそぶ! 公園レクリエーション2022 in 岡山県総合グラウンド」のイベント。
この日、園長はお休みだったのでレクリエーションスタッフとして参加しました。

◆時速360キロの「ペットボトルロケット!」

☆ペットボトルロケットって?

炭酸飲料などが入っていたペットボトルにノーズコーンや羽を装着し、圧縮空気の圧力で水を噴射して飛ぶ模型ロケットのことです。

このロケットは、火や火薬を使わず安全かつ楽しく力学の基本(特に作用・反作用)に関して学ぶことができ、火薬などの法規制が厳しい日本においても、子どもたちの理科の教材として頻繁に採用されています。

今回は、2ℓのペットボトル3本を合体させ、ロケットには約600CCの水を入れ、空気入れを用いて圧縮空気を送り込み一気に弁を開けて発射させます。

☆自分だけのオリジナルロケットを真剣に作っている子どもたち♬
☆いろいろな形のロケットがあるよ☆

☆ロケットを発射台に乗せて、圧縮空気投入!!
☆いざ!!発射ー--!!☆

今回のロケットは、時速360キロで飛んでいく想定のものです。
ロケットは、激しい水しぶきと「プシャーーーー!!」大きな発射音と共に、新幹線より早いスピードで約130m程飛びました。

◆子どもたちと親が見たもの

普段から身近にあるペットボトルが自分たちの感性やセンスによってロケットへ変化し、水と圧縮空気だけで一瞬ロケットを見失うくらいの勢いで大空に飛んでいく…。

☆赤○がロケット!!

子どもたちだけでなく、親の歓声も驚きと喜びが詰まっていました。
その表情は、まるで童心に帰ったかのよう…。

子どもたちは感動している親の表情や声を聞いています。
はっきり言って、子どもは初めから感動する気持ちを持っていません。持っていないというより、知らないのです。親や保育士、幼稚園教諭、家族、友だちなどと関わっていく中で協同したり協力していくことで「心が震えるような感動」を知っていきます。

仮に、花火を想像してみてください。子どもが手持ち花火を始めてみたとします。きれいな色を発行しながら火花が様々な形や模様を作っている様を見た時、”おお!”と驚くでしょう。
それは、棒のようなものを持たされて危ないとされる”火”を付けるのですから、驚きの感情が先行します。

しかし、そこに周りの大人や周りのお兄さんお姉さんが「キレイだねー。すごい!もう1回きれいな花火したい!」と満面の笑顔で喜んでいたら…。花火を見ながら子どもも同じように「きれい!すごい!もう1回!」と気持ちの連鎖が起こるのです。

目に見えない”感情”(感動)は時に相手に伝わり、温かい気持ちにさせてくれます。その反対も然りです。マイナスの感情も連鎖し、相手をマイナスの感情へ誘います。

親の感動や感情は子どもの人格形成の土台部分に大きな影響を及ぼします。
今回のロケットに触れることにより親は童心に帰り、ワクワクする、驚き、発見等、ひと夏の思いでにタイムスリップし、ロケットが空に向かって進んでいく様子を見て子どもと一緒に「感動」を感じる…。

それは子どもへ押し付けではなく”自然な形”で伝わっていく最高の情操教育なのです。

◆夏のイベントが夢に…。

参加者の殆どが小学生でしたが、一緒に来ていた1組の姉弟がいました。弟は未就学児です。その男の子はロケットが発射するときの強烈な音が怖く、発射する直前になると全く知り合いでもない私の所へやってきて足にしがみついていました。私はその子の手をそっと握り、肩に手を添え怖がらないように傍にいました。

イベントが終わって片付けをしていると、怖がっていた男の子が自分より大きなロケットを一生懸命持ち、母親に言いました。

「ママ、ロケットすごかったね。かっこよかった。僕、大きくなったらロケットに乗りたい!新幹線より早く、お空に向かって飛んでみたい!」

炎天下35度の野球場での数時間でしたが、疲れも吹き飛ぶほど、心が洗われるような優しいシーンでした。

少子化と言われる時代ですが、私の周りにはたくさんの可能性を秘めた子どもたちがいます。子どもたちに夢や感動を伝えられる、きっかけを作ることができることを周りのお力添えを頂きながら実現したいと心から感じました。

新幹線より早い「ペットボトルロケット」は侮るなかれ!!です☆

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