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ラダック③ レー編 -vol.3-

2011/09/13

しばらく眠って起きると、気分がいくらかは良くなっていた。
お腹の方は、生ジュースを飲もうと果物を食べようと一切問題なし。南米の免疫があるから、もしかしたらインドでは下痢らないかも~!と、根拠のない自信を持ってしまう。
外のテーブルに横の部屋のミナコさんがいて、はじめましてのトーキング。
なんと同業者であることを知り、かなりの親近感を覚える。

レーはこの時期、一応お祭りの時期である。
“一応”とつけたのは、ラダックの村々のゴンパでのお祭りを一同に集めて、そのメインイベントであるマスクダンスを一挙大放出してくれるというものだから。お祭りというものは、その土地に根ざして行われるもので、だからこそ、お祭りを見るとどこか慈しむ気持ちや魂が揺さぶられる感傷を覚えるんだと思う。

マスクダンス。お披露目会みたいなお祭りにて

このレーでのお祭りは、おいしいところだけをかいつまんで羅列されているだけで、そこに人々の願いや生活は見えてこない。ただのファッションショーにしかすぎないと感じた。
それでもなお、欧米人はこれでもかとばかりにダンサーたちに寄り、1mとも離れない場所から思い切りカメラを向けて撮りまくる。なんか興ざめしてしまう。
自分も、この旅に8mmカメラを持参しているんだけど、『撮影する』という行為自体に違和感を覚えた。

昼食をミナコさんと一緒にラダッキの食堂で取る。
チベットのごはんは、あっさりしていて野菜がいっぱい使われていて、味も中華をシンプルにした感じですごく日本人にはありがたい。しかし、メニューを見てもどんな料理なのか全く感覚が掴めない。
このときは、私がTsampaveg.Thukpaを、ミナコさんがPhing Alooという料理を頼んだ。
わたしはモリモリ食べたい気分だったのに、出てきたのは重湯みたいな糊みたいなスープ。

糊みたいなスープ。sampaveg.Thukpa

麺もないの?とおばさんに聞いてみたけど、『これは体にとってもいいのよ~』の一点張りで、麺の追加はできなかった。ミナコさんのPhing Alooはじゃがいもとたくさんの野菜が米麺と一緒に煮込まれているすごーーくおいしそうな一品。

Phing Aloo ボケててすみません💦

子どもみたいなわたしは、ミナコさんのご好意に甘えて交換してもらい、じゃがいもの米麺スープをおいしくいただきました。これは、かなりのヒットでレーに居る間、4回ぐらい食べた。そして、チベット料理で忘れてはいけないモモ。これは、餃子みたいなものです。いろんなバージョンがあってこのときはSpinach cheese Momo steamedという青菜とチーズの入った蒸し餃子をいただきました。これも美味~!!

ラダックをはじめ、インドのほとんどの場所でレストランや食堂に入ると、ベジタリアン向けなので肉が思うように食べられない...生理のときは貧血になるのでね...。
インドの女性はどうやって鉄を摂取しているのかしら?

ミナコさんのお友達と一緒に翌日は4人でタクシーを貸し切り、4つのゴンパを巡る計画を立てました。
まだ、体は本調子ではなかったけれど、タクシーなら大丈夫かと行くことにした。
4つのゴンパを巡り、ひとり500rsぐらい。ツーリストインフォメーションで斡旋してもらったので、おそらく適正料金です。場所や何カ所廻るかで値段は変わってきます。
インフォメーションのおじさんも、にこやかでとてもいいひとだったな...。

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