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会社に所属しながら、個人として活躍するための変化を考えてみた。【ティール個人】

#はたらくを自由に

これまでに1000人以上の就職やキャリアの支援をしながら、一方で企業の採用や組織づくりの支援をしているなかで、時代の変化を一番感じるポイントは、就職(企業側としては採用)すればゴールだった時代ではないということだと思う。

そもそも、就職(採用)をゴールとしていた価値観は、終身雇用を前提としていた時代である。そんな時代はすでに終わりを迎えている。この点は、多くの方にとっても当たり前になってきていると思うので、割愛しておこうと思います。

終身雇用が崩壊した時代に、それでも会社に所属する意味、そして個人を生かして活躍する社会の中で、「じゃあ、具体的にどうすりゃいいの?」「起業するの?フリーランスになったほうがいいの?」という疑問に対して、主に20代や30代の社会人にとって、きっとこうれば自由に働くを実現できるのではないか?というお話をしていきたいのです。

1.個人・組織・社会の位置関係が変わってきている話

まずは、こちらの図をご覧ください。

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【過去】これまでの個人は、所属する会社の業務や役割を通して、社会に影響を与えることがほとんどでした。20代や30代の親の世代をイメージしてみてもらえると分かるかと思いますが、知っている大手企業や公務員といった仕事がもてはやされていました。

【現在〜未来】しかし、現時点を含めてよりこれからの時代は、必ずしも所属する会社を介さずとも、個人が直接社会に影響を与えることも十分に可能になってきています。個人の名前で仕事をするというイメージでしょうか。

これは、安易に副業をしたほうがいいと言うわけでも、ユーチューバーになったほうがいいという話をしたいわけでもありません。本noteのタイトルでもある通り、会社に所属している恩恵を十分に受けながら、自分個人を生かして「自由に働く」ことを実現するための一つのレシピを示すことができればという思いなのです。

2.「はたらくを自由に」のためにやること・その順番

中学生や高校生でも月収が一般的な正社員並みに稼いでいる人が現れはじめていますが、しかし多くの方は“一度会社に就職をする”というキャリアを歩むことが一般的でしょうし、これからも大きくは変わらないかと思います。

そこで、「はたらくを自由に」を実現するための4つの段階を考えてみました。(先ほどから何度か提示していますが、以下を見ながら読み進めていただけると嬉しいです。)

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【段階①】「個人/会社」
まず最初の段階では、個人と会社の領域です。この段階でやるべきことは、会社のなかで、「この分野なら自分が1番だ!」というものを作りましょう。自分が1番の分野に対して、社内のメンバー、特に先輩や上司といった年齢や経験が上の人たちからアドバイスや助言を求められるようになるとベストでしょう。
もう一つ付け加えるとするのであれば、自分の興味や特性にあった得意分野であることが望ましいと考えてみます。
(僕の場合は、ファシリテーションや場づくりが得意でした。)

【段階②】「個人/社会」
この段階では、社内での一番の武器を手に入れている状態なので、その武器を生かして直接社会に影響を与えてみましょう。この段階で無理して起業・副業をする必要はありませんが、社外の有志のメンバーとプロジェクトを立ち上げてみたり、自分が武器としている分野の中でさらにポジションを尖らせてみたりしてみるといいと思います。
この段階で、武器にしている分野においての強いつながりと質の高いコミュニティを獲得しているでしょうし、同時に社内でも「あいつ頑張ってるみたいだな。いい感じじゃん。」と周囲からの評価も高まり始めます。
(僕の場合は、ファシリテーター同士で合宿を企画したり、実戦経験を積みながら社内外で認知され始めました。)

【段階③】「会社/社会」
次の段階では、あなたの会社の中での役割を最大限に生かして社会に影響を与えてみてはいかがでしょうか?

個人から直接社会に影響を与える段階②では、個人プレーが可能なので比較的スピーディーに行動に移せるメリットはありますが、あくまで個人プレーなので影響力が小さくなりがちです。なので、会社に所属しているメリットを最大限に活かして新しい事業をつくってみる、新しいプロジェクトを立ち上げて会社の予算でチャレンジしてみる。というように、社会に対してより大きな影響を与えれる取り組みをしてみるといいかもしれません

この段階③のあなたは、会社にとってあなたは変えの利かない唯一無二の存在になっています。そして、あなたにとっての専門分野とその分野での師匠的な存在や仲間たちができており、さらには2時間くらいの講座ならできるのではないでしょうか。
(僕の場合は、ファシリテーションを活かした事業サービスを始めたりしました。)

【段階④】「個人/会社/社会」
この段階まで来ると、正直会社に所属していても、フリーで活動していても、他の会社と掛け持ちをすることもしやすくなっているでしょう。その時の自分の置かれている状況や、人生を通して自分自身が実現したいことと向き合いながら、個人と会社と社会の関係性をチューニングしてみることをおすすめします

3.最後に…

ここまでで書いた方法は、僕自身の経験も含めた「どうすれば自分を活かした仕事ができるのだろうか?」「自分は人生を通してどんなことを実現したいのだろうか?」といったことを問い直しながら体系化した一つのモデルです。なので、唯一無二の方法では決してありません。

しかし、就職した会社で何十年も働き続けることに違和感を感じる時代。流行りに乗っかって副業をしたりフリーランスになってみたりするような方法もしっくりこない人も多いでしょう。そんな方にとっては、この4つの段階を一つずつ着実に実践していただけることが、雇用や労働に縛られないで「自由に働く」ことの実現に大きく一歩踏み出せるのではないかと思います。

自分の人生をあきらめられない人が一人でも多く「はたらくを自由に」を実現できることを切に願っています。

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