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男性客だらけのラーメン店の改善戦略③

こんにちは、青山十郎です。
「男性客だらけの儲からないラーメン店」の3話目になります。
「調査結果から売上は約2倍まであがりますね」
「えっ、2倍?本当?」
「過去研究・実践した結果ですが、売上は事業の魅力の面積で、利益率は付加価値の強さに比例するんです」

©常識外れ戦略研究所


「事業魅力の面積って?」
「はい、事業の魅力をお客様が近づいてくる6段階に分けて採点し、6角形のグラフに現在の魅力面積①を表します。次に無理の無い改善での目標魅力面積を設定して、その面積比から予想売上倍率を導き出します」
「なんか難しいですね」
「先ずはどれだけの人が事業を知っているか?の認知度です。事業はまず『知られる』事が命ですから、魅力的に認知されているか?を測ります」
「新聞広告とかSNSとかそういう認知戦略ですね」
「そうです。事業を知って興味をもって、いざ利用の段階に影響するのが『事業イメージ』です。お店なら外観とか看板とか外に価格が示されているか?とか」
「お店の入口に価格は出しているんですけど」
「このお店はロードサイドなので駐車してからじゃなく、駐車場に入る前に事業外観の魅力や利用の便利さ情報などが解る仕掛けが必要です」
「そういわれるとそうだね」
「例えば定休日や営業時間、使えるカード、トイレの有無、禁煙の表示など大きな看板に書く必要があります」
「そうか、うちの看板は大きいけどラーメンと店名しか入ってないなぁ」
「お店の入り口もそうです。ただドアがあるだけでなく、何かワクワクする魅力が欲しいです」
「ワクワクする魅力?」
「商品でも良いし、全く別の魅力でも構いません」
「別の魅力って?」
「例えば田舎の蕎麦屋さんが、古民家を改造してってよく聞きますよね」
「あるある。流行りですね」
「ですが、蕎麦の味と古民家は直接関係ありません。蕎麦屋が古民家という別の魅力を利用しているということなんです」
「そういわれればその通り、別の魅力ですね」
「古民家が事業外観の魅力
を大きくしているんですね」
「なるほど」
「外観に安心感や魅力を感じるとお客様は事業内部に入ってきます」
「次は店内の魅力?」
「その通りです。店内は特に付加価値を表現するところですから価格にも大きく影響します」
「価格に影響する付加価値って?」
「商品そのものの良さや魅力を絶対価値とすれば、場所や環境の魅力、提供スタイルのスマートさ、先ほどの古民家のように商品には直接関係しないけどお客様が魅力と判断する価値などを付加価値と呼び、これが価格、つまりは利益率に影響する重要なポイントになるんです」
「おぼろげに解ります」
「6分野ですから、あと3つあります。次に『商品の魅力』、その次に『会計・接客などのクロージングの魅力』、最後に、それら全体に、顧客目線で魅力的な戦略・コンセプトデザインの評価』になります」
「難しい」
「一つ一つ調査結果を元にお話しします」
次号へつづく


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