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うちの不登校ボーイ ♯11 フリースクールへ見学に行く。「勉強ってなんだろう」と考える。

小学校に見切りをつけた我々は、家族そろってフリースクールに見学へ行ってきました。

また見知らぬどこかへ連れていかれるらしいと悟った息子は「やだなー、やだなー」と渋っていましたが、入り口のドアを開くなり、態度が一変。

そこにはマインクラフトのクリーパーぬいぐるみが置いてあったり、漫画の本棚があったり、歳上のお兄ちゃんたちがSwitchのコントローラーを握って、スマブラで対戦していたりするステキな世界が!

夏休みに区の施設へ知能テストを受けに行った際、絶対に親から離れまいと、命がけでしがみついていた息子。
今回ももしかしたら、片方の親が付き添い、もう片方がスタッフの人とお話しすることになろうかと予想していましたが、あっさり、「ぼく、ここでまってる」と離れていきました。

その姿に安心して、親はスタッフの人とお話しするために別部屋へ移動。

スタッフさんの話の要点は以下のとおり。
金額はだいたいです。

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・施設が開いている時間であれば、何時からでも来てもらっていいし、いつ帰ってもOK。

・勉強は子供が必要と思ったときに教えている。親の意向を汲んで勉強させることはない。

・3回、見学に来てもらって、子供が通いたいと希望した場合だけ入会してもらっている。
親の意向だけで入会はできない。

・学校のような時間割は存在しない。
みんなでミーティングをしたり、おでかけしたりする時間はあるが、それ以外は好きなことをしてすごしている。

・入会金は13万円。月額は5万円。
高いのは承知しているが、公的補助がないので、スタッフに最低限のお給料を払うための最低限の値段設定になっている。
新卒で入ったスタッフは、年々、同級生と所得差が開いていくことに愕然としていたりする。

・不登校は子供のせいでも親のせいでもない。学校に順応できない子供を受け入れる体制を作っていない制度の問題と考えている。

・学びより先に育ちを考えるべきなのに、いまの教育制度は逆になっている。
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「学びより育ち」は、なるほどと思いました。

子供が不登校になってから、学校ってなんだろう。勉強ってなんだろう、を考え続けてきました。

7歳から横並びで勉強をスタートし、それについていけない人間は親や教師からの非難と、同時に「はい。頑張れないなら、おまえの人生はもうダメね」と挫折感を刷り込まれるシステムが学校、と言えなくもない。

人格否定を厭わないほど、学びを最優先にしている。

もちろん、まったく勉強しなくていいとは思わないけども、「はい次はい次はい次」と、休む間もなく知識を詰め込まれ続け、脱落すら良しとされない世界の、どれほどつらいことか。

勉強ってなんだろう。
生きるために必要な知識を身につけることが勉強であって、勉強のために心を壊すのは本末転倒になっているのではないか。

若者が自殺する原因のNo1は「学業不振」

成績が悪いだけで人は死なない。
子供たちを傷つけているのは「勉強しなければ人生はうまくいかない」と、子供の未来を人質にとって逃げ場を奪っている大人たちではないだろうか。

と、昔から勉強嫌いだったボクなんかは考えてしまうのです(*´-`)

まあ、うちの子は学業不振で悩むような年齢ではないし、そもそも1ヶ月しか学校に通っていないわけですが、スタッフさんのお話しには、とても共感できました。

見知らぬ土地で迷っているときに、初めて共通言語を話す人に会ったような感じ。

しかし、月額たっかいな!
もちろん、ふっかけているわけではないことはわかっているけど、世帯収入の結構な割合をこそがれてしまう。
我が家の収入は低いのだ( ´Д`)

だけど、このまま、小学校に行くの行かないのを続けているぐらいなら、毎日楽しく通って、幅広い世代の子どもたちと触れ合える、この場所を選択すべきだと心は決まっています。

子育て資金は大学進学を前提に貯めるものですが、いまここで一部を使ってしまってもいいでしょう。

むしろ、人格が形成されるいまの年齢でこそ使うべきであります!
覚悟完了!


帰り道、息子から「つぎはいつこれる?」と聞かれました。
よほど楽しかったようで、よかったよかった。

こうして、うちの息子はフリースクールに通う、という選択をしました。


でも勉強をまったくやらなくていいわけじゃないから。
そこ勘違いしないように!

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