私の経営の学び方
経営を始めて3年弱、経営者としての私はまだまだ未熟でしかありませんが、経営を学ぶにあたって「東洋の帝王学を学ぶ」ことに重きを置いています。
というのも、シリコンバレーの経営論など、近代の経営関連書籍では、かなり「具体的な状況や手段」に寄った話が多いように感じているためです。
もちろん、参考になることは多いのですが、個別具体的な話が(比較的)多く、ある意味その全てを覚え、適宜そのシーンでその知識を使用できなくてはならず、よっぽど記憶力の良い人物でないと、その知識を使いこなすのは難しいように思いました。
(アンディ・グローブ氏の「HIGH OUTPUT MANAGEMENT」はとても本質的で勉強になります)
それに引き換え東洋哲学では、「本質的な思想」に重心があります。
例えば「六韜(りくとう)」という古典では、「国を治めるにあたって最も大切なことは "民を愛するのみ"」と述べられています。
これを経営に当てはめると、「社員のみんなやお客様、取引先の皆様方を愛すること」、それだけを考えて行動しさえすれば良いと考えると、非常にシンプルになります。
確かに、様々な場面で悩ましい状況に出くわすとは思いますが、とにかく「民を愛する判断とは何か」を考えれば良いのです。
他にも「六韜」には、以下のように書いてあります。
これを少し意訳すると、
「マネジメントでは誰に何を任せるかが重要である。その際にその人物のこと(長所や短所)をよく見極める必要がある」
となり、これはまさに現代のマネジメント論で述べられている内容と重なります。
このように、「東洋の帝王学」には経営における「本質的な知恵」が詰まっています。
もちろんこの考えが正しいかどうかは、私自身がこれらをしっかりと実践し、その結果がどうなったか次第にはなってしまいますが、
本当に本質的なものや考えは「はるか昔から変わらない」ものだと思っています。
数学や物理学と同様、「本質」というのは「時代によって変わらない」のです。
現代は「VUCAの時代」や「不確実な時代」などと言われますが、だからこそ、「本当に本質的なものは何か」を考え、それを先人から学び、実践していくことが大切になってくると思います。
だからこそ「今取り組んでいることの"本質"はなんだろうか?」と自身に問いかけ、
本質を見極めること
そう考える習慣を身につけること
を意識していきたいですね。
私も偉そうなことを言える身分ではありませんので、これらをしっかりと意識して、実践して、反省して、少しずつでも成長していきたいと思います。
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