人生と摩擦
もしあなたが今、逆境に立たされているなら、それはとても正しい生き方なのかもしれない。
というのも、物体は運動する際に「摩擦」と呼ばれる、進行方向と反対の力を受けるからだ。
人の生命活動はある種の「運動」であり、目の前に現れる困難や逆境は、生命に対してまさに「摩擦」と言える。
速度、運動量が大きければ大きい方が「摩擦」は強くなる。
したがって、あなたが「辛い」「苦しい」、そう感じているのなら、それはあなたが「本気で生きている」証拠に他ならない。
間違いなく、「前に進んでいる」のだ。
そして、人はその「負荷」を糧に、「筋肉」のように強くなっていく。
「わたしを殺さないものは、わたしをいっそう強くする」
そう言ったのはニーチェだ。
それを繰り返していくうちに、きっともっと大きな、大切なものを持ち上げられるようになっているはずだ。
そう考えると、案外「摩擦」も悪いヤツではないのかもしれない。
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