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アンパンマンに学ぶ「共生」という考え方

こんにちは。Kid.iAです。

なんかいきなり暑くなってきましたね。

しかもこれからずっと雨が続く予報で、早くも梅雨入りみたいな…。

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この「ほぼ毎日雨」みたいな10日間。

新型コロナウイルスが猛威を振るう世の中「おウチで大人しくしとけ」ということですね。きっと。

そんな中で、こちらもほぼ毎日といっていい程我が家の子どもが通園前に夢中になって観ているアニメがあります。

そのアニメというのが皆さんもよくご存知、国民的アニメと言っても過言ではない「アンパンマン」です。

私もたまに子どもと一緒に観ているとドジを踏みまくるばいきんまんに笑わせてもらっているのですが、今から5年ほど前、そのアンパンマンの作者であるやなせたかしさんについて書かれている大変興味深い記事を読みました。

彼の著書に書かれている言葉に焦点をあてたその内容は、アンパンマンのことに収まらず人としての喜びや幸せについてのものでした。

今回の投稿では『アンパンマンに学ぶ「共生」という考え方』というテーマを、作者であるやなせさんの言葉を参考にしつつ以下のような3つの構成でまとめていければと思います。

コロナ禍で少し生きづらくなっているこの世の中ですが、日々どのような心持ちで過ごしていけばいいのか、考えていくヒントに少しでもできれば幸いです。

1. 菌は悪いもの?

アンパンマンに出てくる悪役で主役のアンパンマンと肩を並べる人気キャラクターといえば、そう「ばいきんまん」ですよね。

アンパンマンをやっつけることが生きがいで、毎度ストーリーのきっかけとなる悪さをはたらきます。

ただ最近子どもと一緒に観ていて思うのが、ばいきんまんの悪さの原因ってかなりの割合でドキンちゃんのワガママなんじゃないかということ笑。(コレが食べたい!」「アレが欲しい!」etc.」)

ばいきんまんに対してアンパンマンも悪さをしていると当然それを阻止するのですが、基本アンパンマンから手を出すことはありません。

そんなドキンちゃんに振り回されて少し可哀想な、どこか憎めない面もあるばいきんまん。

実は、その元となっている「ばい菌(微生物)」も決して悪いものばかりではないんです。

菌のなかにも細菌やウイルスなど色々な種類がありますが、アンパンマンを例に「パン(食べ物)と菌」の関係で捉えると大きく2つに分けることができます。

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食べ物に菌が繁殖しカビや異臭がでる状態にまでなってしまうと、それは菌によって食べ物が「腐敗」してしまったと言えます。悪い菌(腐敗菌)の方ですね。

一方で菌(この場合は酵母菌)が活かされ、美味しいパンを作ることができたのであればそれは菌によって食べ物が「発酵」した状態と言えます。こちらは良い菌(発酵菌)の方です。

どこか悪いイメージがある菌という存在も、食べ物に良い作用を与えることができれば「良い菌」、悪い作用を与えれば「悪い菌」ということになるわけですね。

2. 共生ってどういうこと?

そんな菌の特徴も踏まえた上で、作者であるやなせたかしさんはアンパンマンとばいきんまんの関係を以下のように述べています。

・ばい菌は食品の敵。
・その一方でアンパンをつくるパンも菌(酵母菌)がないとつくれない。
・ばい菌も、食べ物がないと繁殖できない。
・つまり『敵であり味方、味方であり敵』という関係。
・いつだって、戦いながら共生しているということ。

やなせさんの言葉を読み「なるほどなぁ」と思いながら、改めて「共生」という言葉の意味を調べてみるとこんな風に書いていました。

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共生とは

お互いが相互関係を持ちながら同所的に存在すること

相互関係を持ちながら…。

つまり良い関係・作用のときもあれば、悪い関係・作用のときもある、ということだと自分なりに理解しました。

私自身、共生ってどこか良いイメージしかないような言葉に感じていたのですが、どうやらそうではないということですね。

3. たたかいっていつ終わるの?

そして、このアンパンマンとばいきんまんの関係性は人間と菌・ウイルスの関係にも言えるということです。

人の体内には沢山のばい菌が生きています。健康な人はその菌とのバランスを保った上で生きていますが先のパン(食べ物)の例であったように人に対して有害にはたらくのであれば、菌は人の体内で繁殖し病気にかかってしまったり体調を崩したりしてしまうわけです。

その一方で、人の体内で免疫がうまれればその人は病気にかかりにくくなりますし、社会全体として共生するための知恵(例えばワクチンの開発)も生まれます。そして生活習慣なども改善され、より健康になる可能性もでてきます。

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そして何より大事なこととして、一度「たたかった」細菌やウイルスに対しては免疫ができる場合もありますがそれで安心かというとそうではなく、次から次へと新型ウイルスが出現し人は永遠にそれらと戦っていくことになるという事実。

あと一年、あともう少しすればと考えがちになってしまいますが、たたかいはいつまでも終わらないということですね。

そのような事実を受け止めて、敵対するものとも共生していくことこそが「人間の知恵」であり、それはすばらしいものであるとやなせさんは語られています。

つらい中にも決してうしろ向きにならず、対峙するものの「良い面」にも目を向けて生きていくことが大切なんだと、私にはそう感じられました。

まとめ

日々それぞれ個人の立場で、それぞれのたたかいがあるのだと思います。

一刻も早いワクチンの接種と事態の収束が望まれる、緊張感に包まれた毎日。

そんな中でも、この投稿に目を通していただけた方にほんの少しでも前向きな、ポジティブな気持ちを持っていただけたらいいなと思って書かせていただきました。

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光の輝きは、影がなければ存在し得ない

というチャーチルの言葉。

アンパンマンとばいきんまんの関係。

自らと日々たたかっている何かとの関係。

そうしたものに照らし合わせてその言葉の意味を考えることは、こんな世の中を前向きに捉える上で必要なことなのかもしれない。

そんなことをふと思った週末でした。

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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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