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あの人気アニメにも当てはまる!?起承転結の西洋版「三幕構成」とは?

こんにちは。Kid.iAです。

いよいよ2020年も残すところ今日を入れて「3日」となりました。

皆さんはやり残したこととかあったりしますか?

私はnoteの投稿をなんとか切りのいい60回までできればと思ったりする程度です笑。

先日には大ヒット上映中の「鬼滅の刃」の映画にもずっと連れていけと言われていた息子と一緒に行くことができました。

もうこれで思い残すことはありません笑。


さて、突然ですが皆さんは映画の脚本がどのように創られているかご存じでしょうか?

上に書いた「鬼滅の刃」は既存漫画のストーリーが元になっていますが、アメリカのみならず世界各国で上映されては大変な人気を誇るハリウッド映画などは一から脚本を作っている作品が多いと思います。

毎回情報を軸とした問いを立て考えたことを書いている本note「Toi Box」ですが、今回の問いはハリウッド映画の脚本を作る上でも活用されているという「三幕構成」についてです。

日々「情報の扱い方」を学んでいく過程で、興味を持つことの一つに「情報の編集、構成、デザイン」があります。

ハリウッド映画に限らず、小説やビジネスプレゼンなんかもそうだと思うのですが「沢山の人の心を動かす作品」というものは一体どのような情報の編集がなされ、どのような構成でデザインされているのかとても興味を持ちました。

ですので自分なりに色々調べた上で、今回は以下のような構成で「三幕構成」について書いてみることにしました。

1. 三幕構成とは?

「三幕構成」とはその名の通り「作品のストーリーを大きく三つに分ける」ことで物語の内容をより引き立てる脚本の構成(手法)のことです。

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三つの幕にはぞれぞれに役割があり、第一幕は誰が・何をする内容なのかを明らかにする「設定」、第二幕は主人公に降り注ぐ数々の障害・困難を中心とする「対立」、そして第三幕は主人公の目的(作品自体のテーマ)が達成される「解決」です。

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似たようなものに漢詩から生じた「起承転結」がありますが、三幕構成の場合はその構成・役割から「何者かが困難に直面し、それを乗り越えるとき人は感動する」という前提のようなものがあるように思います。

2. ストーリーとプロット

ここまでで三幕構成の「大枠(三つの幕)」が理解できたと思うのですが、次に押さえるべき重要なポイントが二つあります。

一つは「ストーリー」、もう一つが「プロット」と呼ばれるものです。

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「ストーリー」は作品の始めから終わりまで「一つひとつの出来事の連なり」を指します。

大きなものから小さなものまで、作品の中には沢山の出来事があります。そして、その中でも大きなポイントが以下のように三つの幕に一つずつ存在します。

インサイト・インシデント
「つかみ」の事件。物語が動き始めるポイント。
ミッド・ポイント
物語上で非常に重要なイベント。転換シーン。
クライマックス
物語の内容、緊張が頂点に達する場面。

そしてストーリーの中の出来事として包括されながらも、それぞれの幕同士をつなぐ役割を持つ出来事が「プロット」です。

設定から対立へ、対立から解決へ。「プロット」はストーリーを異なる方向へ転換させる重要な出来事を指します。また、方向を転換させる役割ゆえにプロットはその後の出来事と強い「因果関係」を持ちます。

3. 人気アニメを三幕構成で考えてみる

最後に、日本で人気のアニメ映画を例にしてここまでの内容を振り返りたいと思います。

例に挙げるのはスタジオジブリの人気アニメ「天空の城ラピュタ」です。(理由はただ先日子どもと一緒に観たというだけです笑)

以下は「天空の城ラピュタ」の内容を私なりに三つの幕、ストーリーとプロットに当てはめてみたものです。

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いかがでしょうか?

場面毎の細かい説明は割愛しますが、ラピュタのストーリーは三幕構成のそれぞれのポイントにかなり当てはまっているのではないかと個人的に思います。

まとめ

最後のアニメの例に関して言えば、実際にスタジオジブリが制作を行ったときは異なる手法・内容だったでしょうし、この投稿を読んでくださっている皆さんの意見も私とは違うかもしれません。

「いや、自分はこのシーンがプロットだと思う」

など、あくまで作品を捉える一つの構成として比較しながら楽しんで読んでもらえればと思います。

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今後の創作の活力になります。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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