見出し画像

説得力を高める3つの「J」

リーダーの役割には、組織を通じて求められる結果を出すことが挙げられます。

そのためには、自分の思いや考えを相手に伝え、相手に寄り添い、相手を動かす力が求められることから、前回は主な7つの力として整理しました。
(参照 https://note.com/kid839/n/n2172b3004684

その中のひとつに「伝える力」がありましたが、更にそのために必要となる力が「相手を説得する力」、つまり相手に納得してもらい、相手の共感を得る力です。

この「説得力」は、リーダーではなくても、多くの人が「高めたい」と思っている力なので、今回は3つの「J」として記すことにしました。

一つ目は事実JIJITSUの「J」。

事実に基づいた説明は明瞭で、第三者にも理解しやすいことから、納得してくれる可能性が高いでしょう。

例えば、以下を使って示します。
・実績値、計測値
・写真、動画、音声

「~かもしれない」「~らしい」「~と言っていた」などの憶測やウワサではなく、客観的な記録に基づいた情報を発信することです。

従って、説得力を高めようとしたら、無駄な「水掛け論」を避け、このようなデータを集める手間を嫌がらないことも重要です。

情報収集に少々時間を要しても、一度で理解してもらえればトータルで時間短縮ができ、且つリーダーとしての資質が向上できます。

尚、過去に掲載した「3現主義」も参考にしてください。
(参照 https://note.com/kid839/n/n9f9c37411981

二つ目に実行JIKKOUの「J」を挙げます。

体験に基づいた話はリアルで迫力があり、伝える力が倍増することは、皆さんのこれまでの経験からも理解できると思います。

説得力を高めたければ、机上の空論ではなく自ら体験し、体験から得られた見解や感情を伝えることも有効であることを押さえておきましょう。

その中で、体験した者しか解らない視点を加えれば、更に相手は引き込まれ、大いに刺激を受けるものです。

その時の伝え方は、話の筋道を組み立てるというよりも、ビジュアルに沿って話すので、綺麗に伝えられない場合もありますが、相手の心の琴線に触れる場合もあることから有効です。

喉の渇きが苦しいことを伝えるためには、どんなに雄弁な者よりも、体験者の話の方が、説得力は高いことに異論は無いと思います。

また別の視点ですが、実行している姿を周りは見ており、その様子を相手は「事実」として認識するので、説得力が増す点も挙げられます。

理屈を並べて、相手を説得しようとするリーダーも多いですが、「口だけ番長」では、相手は理解を示しません。

三つ目に情熱JOUNETSUの「J」です。

前出の「事実」に基づいた情報に、「情熱」を加えれば、更に説得力が高まります。

情熱は、熱意、熱量、一生懸命さ、本気度とも換言でき、パッションを乗せて伝えれば、相手は温度を感じ取り、心を許してくれることもあります。

人は感情で動くとも言われることから、「事実」だけでは冷たい印象を与えることも、「情熱」を加えれば、相手はこちらを向いてくれるかもしれません。

京セラ創業者:稲盛和夫氏は「人生・仕事の結果=考え方✕熱意✕能力」として、熱意の重要性を唱えていました。

このよに、今回は説得を高める「3J」として整理しましたが、これ以外の要素があれば足して頂くと、皆さんの今後に役立つと思います。

尚、「3J」で組織を動かした事例を紹介していますので、以下の「⑧マネジメント編」を参考にして下さい。
(参照 https://note.com/kid839/n/n5e3c1279eae5

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?