リーダーに求められる7つのチカラ
前回は「どんな人がリーダーか」について記しましたが、あるべき姿に近づくためには、組織をまとめる力が必要です。
そこで今回は、リーダーに必要となる主な7つの力を考えてみようと思います。
人には目があり、耳もあります。
頭もあり、口もあり、心があり、気持ちがあり、思いがあり、技術があり、身体もあります。
リーダーは人間が持っている機能と能力をフル活用し、メンバーを通じて求められる結果を出すことが使命です。
7つの力の、第一に「見る力」を挙げます。
「見る」以外にも「観る」「診る」「視る」「看る」があるので、興味のある方は違いを調べてみてください。
メンバーの仕事振りをよく見て、相手の力量は勿論ですが、他にも健康状態、性格、特徴、好き嫌い、人間関係など、目で見て総合的に把握します。
仕事振りから、どうしたらもっと仕事の質と効率が上がるのかを考え、本人に最適な対応を取るために必要な情報を得る力です。
二つ目に「聴く力」です。
こちらも「聴く」と「聞く」があるので、調べてみてください。
相手の意見を聴くことで、見た目にはわからない情報を得ることができます。
そのためには、相手が話しやすい雰囲気を作ることも必要ですが、内容だけではなく、喋り方、声の大きさ、声質などから、いつもと違う小さな変化に気付く力も重要です。
前出の「見る力」と併せて、話している表情や仕草なども参考になります。
そして、最も大事なことは、声なき声を聴く耳を持つことです。
組織を引っ張るリーダーは、例え相手が発していなくても、相手が困っていることや、伝えたいことを察する力も求められるのです。
ここ迄は主に目と耳に関係する、入力(インプット)に関する力ですが、この後は、入力した情報を処理し、リーダーに必要な出力(アウトプット)に変える力を挙げます。
その中でも、次の第三は、世の中が便利になるに従って鈍化する傾向があり、だからこそ、他者との違いが出やすい要素だと思います。
この力は、仕事だけではなく、生活そのものを楽しくする要素でもあり、自分らしさの代名詞なので、大切にしましょう。
《 仕事(人生)の結果 = 思考 ✕ 行動 》
であることを思い出し、後半もお付き合いください。
(参照 https://note.com/kid839/n/n5f165763f51b )
「見る力」「聴く力」に続いて、第三に「考える力」を挙げます。
現代は何も考えずに出掛けても、スマホで何でも調べられ、カーナビでどこにでも辿り着き、コンビニに行けば必需品は調達でき、大きな問題はありません。
従って先述のように、世の中が便利になることと反比例して、考える力は益々弱くなる環境に置かれていると思うのです。
一般的には、そういった傾向はあるかもしれませんが、これは他者との差が付くチャンスと受け止め、「考える力」を養いましょう。
つまり、見た情報、聴いた情報から、自分はどう考えるのかという思考力です。
そのためには、自分で何かを調べたり、どこかへ出掛けたり、誰かに相談しながら考えることもあるでしょう。
正しい結果を出すためには、正しい思考が求められることから、考える方向性を間違わないことも押さえておきましょう。
第四に「伝える力」です。
考えているだけでは現状は変わりません。
自分が考えたことを相手に伝え、行動を引き出すことで現状が変化するので、相手が思った通りに動いてもらうために、どう伝えるかがカギになります。
伝え方は、言葉以外にも、文字や絵図、表情や行動で伝える方法もありますが、伝えたいことを伝えるのではなく、相手が行動を起こせるように伝える力が求められます。
多く喋っても、結果的に相手に伝わっていないことは、よくあるケースです。
この「伝える」に関して、手法があることはご存じでしょうか。
「正しい仕事の教え方」であるTWI手法は、研修コースとして、高いニーズがあり、年間に何度も講師を務めています。
TWI研修が含まれた弊社研修資料を添付します。
(添付ファイルパスワード kid2006pro)
第五に「育てる力」を挙げます。
この力が高いリーダーのもとで、多くのメンバーが成長し、飛躍するのです。
親が子を育てることと同じですが、相手に近過ぎても、遠過ぎてもダメで、相手をよく観察して、程よい距離で接するバランス感覚が求められます。
しかしながら、距離感の前に重要なことは、メンバーに対して「伸びて欲しい」「育って欲しい」と心の底から念じて接することこそが重要です。
そう考えているリーダーからは、どこからともなく発するものがあり、それをメンバーがキャッチしてくれるので、強い思いを持って接しましょう。
第六に「結果を出す力」です。
これ迄に挙げた力があっても、仕事は結果を求められるので、当然ながらリーダーには結果が出せる力が求められます。
(参照 https://note.com/kid839/n/n05e367d4d03d )
そのためには、理屈や思考だけでは無く、メンバーを動かす技量を身に付けることです。
(参照 https://note.com/kid839/n/ne2f533419956 )
最後に「認める力」を挙げます。
良い結果が出たら「ご苦労さん」で終わるのではなく、ちゃんと認めることが重要です。
人間には誰にでも承認欲求があることを知り、これを使わない手はありません。
成果を認め、正しく処遇することがリーダーの役目です。
ここを軽視すると、「何のために仕事しているのか」「頑張っても何も得られない」と考えるようになり、次のチャレンジ精神は高まらないでしょう。
ここ迄、リーダーに必要な7つの力について記述しましたが、その上に次の2本柱があることを押さえておきましょう。
・問題解決の力
・リーダーシップの力
つまり、組織を巻き込んで目標を達成できる力が求められるのです。
この2本柱と、今回の7つの力の関係性を考えてみてください。
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