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人から期待される自分を演じるのはやめにしよう

中学高校留学生の中には、 自分になかなか自信が持てないという人もいる。

色々と話を聞いてみると、 いつもいつも周りの人が自分に何を期待しているのかを考えて、それに合わせて、周りの人の期待に応えるように自分を演じている。そんなことを続けているうちに、自信が持てなくなったという人もいる。

本当は、自分はそんなことはしたくないはずなのに、周りの人がこうしなさいと言うから、周りの人があなたならできるなどと言うから、周りの人が暗にあなたはこんな人間になるだろうなどと期待するから、自分は何がしたいのか、自分はどんな人間になりたいのかは置いておいて、周りの期待に応えられる人間になるためだけに、必死に努力する。

そうしてるうちにだんだん、何故こんなことをしているのだろう、何故こんな人間であるように振る舞っているのだろう、と考える。

もともと自分がやりたいことをやっているわけでもなく、自分がなりたい人間になろうとしているわけではないので、 当然、自信など持てない。 そして本当の自分はもっと違うのだ、本当の自分はもっと別のところにあるのだ、などと考えて、理想の自分像を作り、それを追い求めながら、でも周りの人の期待に応えるよう演じ続けて、そのギャップに疲れてしまう。

先日もこのnoteでも書いたけれど(「まずは自分のやりたいことをやってみよう」)、10代20代のうちは、人から期待される自分を演じなくてもいい、と私は思う。

そんなことを続けるよりも、 自分は一体何がしたいのか、どんな人間になりたいのかを徹底的に考えて、人が何と言おうが、自分がやりたいこと、自分がなりたい人間になろうと努力をする。それでいいのではないかと思う。

10代20代のうちに人から期待されている自分を演じ続けていると、30代になった時に、ほんとうの自分、ほんとうに自分がやりたいこと、自分がなりたかった自分とのギャップに悩むことになる。そして10代20代の人生の過ごし方を強く後悔する。

確かに周囲の人が自分に何かを期待しているという実感も大切だろう。 周りの人の言うことに耳を傾けるのもとてもいいことだ。

でもいつもいつも周囲の人が自分にどうして欲しいのか、周囲の人は自分にどんな人になってほしいのか、ばかりを考えて、それに自分を合わせて演じ続けているのは、どこか間違っている。

もし人から期待されている自分を演じ続けて、疲れている人がいるならば、今いる場所を出て、どこか別の場所で、違う人達と、しばらくの間生活してみるのもいいかもしれない。 周囲の人の視線や周囲の人の期待を一度断ち切って、一人になって、いったい自分は何がしたいのか、いったい自分はどんな人間になりたいのかを、徹底的に考えてみるといいと思う。






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