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Amanda Gormanの詩の拙訳

2021年1月20日、第46代大統領の就任式で、史上最年少の就任式詩人として登壇したAmanda Gormanの詩にめっちゃ感動しました。
この感動を伝えたいと思いましたが、日本語訳本や、日本語訳がみつかりませんでした。なので、自力で訳しました。
詩の訳はやったことないのでお見苦しいところがあるかもしれません。
マジすみません。米国の今を感じる助けになれば幸いです。

ご本人の著作はこちらです。買ってください。私も今日知ったので持ってません。現在売り切れ状態なので、在庫が来たら買います!

では、以下、拙訳です↓

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私たちが登る丘 written by Amanda Gorman


ある日自問自答する
このどこまでも暗い世界でどこで光があるのだろう?
失ったものを背負い酷い航行に耐え、それでも獣に立ち向かった。
そして静かな状態は決して平和というわけではないことを知った。
あたりまえ、だとか、常識、は、正答ではないし、
正義でもない。

しかし夜明け、それは私たちのものだ。
私たちが知らなくても、どうにか私たちが勝ち取った
どうにか、私たちがこの状況を創りだした。それは証言できる
この国は壊れていないが、単純に、一つにまとまっていないだけ。

私たちはこの国と時の継承者。
この国はやせっぽちの黒人の女の子が
奴隷の子孫で、父親すらいない女の子が
大統領になることを夢見ることができる国
大統領にそんな詩を暗唱する自分がいる国

もちろんこの国が言う理想のままキレイなわけではないけれど
完全な団結への努力を惜しまないわけじゃない
私たちは団結する
この国が全ての文化、肌の色、人の性質や状況にそれぞれ真摯に向かい合う
国を創るために。

だから視線をあげて、私たちの間にある違いを見るのではなく、
私たちの前にあるものを見よう

離れてしまった亀裂を閉じる
私たち未来がそうすることを必要としている
違いは横に置いておこう
腕をのばしてたら、横の人に届くだろう
互いに届くだろう

誰も傷つけることはなく、全ての人との調和が欲しい
地上の全てにおいて他に良いものがない、だったら、これを真実にしよう
亡くなった人を悼んだのは成長したから
痛んだ心は、希望を持ったから
疲れた心は、試行の結果だから
団結して。一緒にいることによって勝てるんだよ
負けることを知らないからではなく
これからは決して亀裂を生まないから
だから勝利できる

古来の伝説では皆がイチヂクの木下に集まって話を聞いていた
だれも恐れを植え付けることなかった時を思い描てみる
もし今の時代を生き抜くなら
勝利は武器に寄るものではなく、互いの間を橋渡しにより生まれるもの
それは私たちが登る丘に
道を開けるよ、という約束

もし、アメリカ人であることが、継承した誇り以上の意味があるのならば
既に存在した過去、そしてそれをどう修復するか、が意味を持つ

武力が国を壊した
互いに分け与える国ではなく、国が壊れた過去を私たちは見た
民主主義の足を引っ張って国を壊す、それが成功しそうになったのを見た

民主主義は、時々遅らせることはできるかもしれないけど
完全に打ち負かすことなんてできやしない
これが真実です
これが私たちが信じる信念です

しばらくの間、私たちは将来に注目しているかもしれない
でも歴史は私たちを見ている
この時代を振り返るだけではなく
受け入れることを恐れている
次の世代に恐怖の日々を与えるなんてできない
一方で私たちは自身の力を感じている
新しい章へのページをめくる力を感じている

こんな壊れた世界の上に、どうして希望や
談笑をもたらすことができるだろう?
だったら過去の状態には戻らずに、私たちがなりたい所へ動き出そう
この国は傷だらけだけど、全体は勇気、英気に満ちて、生き生きと自由だ

私たちは逆戻りしたリ、恐喝に怯えたりすることはない
なぜなら私たちが行動しなかったり、つっ立っていたりしたら
そのまま次の世代にこの状況を渡してしまうから
無感動は、次の世代の重荷になってしまうから

しかし確かなことは:
私たちが慈悲と決意で団結したら
それは伝説の愛となる
それは私たちの子の生まれながらの権利を変える

だからこの国を、降り立った時より、もっと良い状態にししよう
日焼けたこの胸を膨らます一つ一つの呼吸から
私たちはこの傷ついた世界を素晴らしい世界に育てる
西の地平線の金の縁から私たちは昇る
北東の風の中から私たちは昇る
私たちの祖先が最初に全てを刷新したように

湖にかこまれた中西部の州から私たちは昇る
日焼けした南の州から私たちは昇る
私たちは再構築し、互いに譲歩し、快復し、
知る限りの全ての国の端っこや、田舎とさえ呼ばれる端っこから
私たち同志はさまざまに異なり、美しく現れる

叩きのめされても美しい
暗い世界から一歩踏み出した日に
炎の中に恐れもなく立つ

新しい夜明けの花を咲かせよう
常に光がある
私たちがその光を見る勇気を持つならば
私たちがその光になる勇気を持つならば