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【雑記】違国日記、身に覚えのないゲーム、祖母のガジュマル

違国日記

大学受験直前期、僕には週2回の楽しみがあった。
ひとつはその年のNHK大河ドラマ「真田丸」。もうひとつは星野源と新垣結衣主演の「逃げるは恥だが役に立つ」である。真田丸は家族みんなでわいわい言いながら観ていたが、ガッキーを眺める僕の顔はとても人に見せられるものではなかったため、逃げ恥は布団にくるまってフードを被り1人で観ていた。まあ、その様子自体が極めて気持ち悪かったのであまり意味はなかったのだが。

ガッキーのお誕生日である6月11日、僕は「違国日記」という映画を観に来ていた。
「あなたを愛せるかどうかはわからない。でもわたしは決してあなたを踏みにじらない」
あらすじにあるその台詞を読んで観に行きたくなった。先日ウマ娘の映画を観に行ったばかりだが、その日キャッチの人に捕まってまんまと契約したU-NEXTのポイントを使ってタダで映画を観ることができた。

ストーリーについてはあらすじ以上のことは書けないので、とりあえず思ったことをつらつら書いていこうと思う。

まず、ぶっきらぼうなガッキーってのが良いんだ。分かるね?
槙生は感情が乏しいわけではなく、むしろ自分の感情をすごく大切にしていて、それでいて朝に対してはできる限り理性的に接しようと努力している。その「良識ある変人」っぷりが見ていて心地よい。自分が足りない人間であることを自覚しながらも、そのことについて開き直らず、ちゃんとした大人として子供と向き合おうとするその姿は、僕がなりたいと思っている大人像そのものだった。
映像や音楽について語れるほどの知識はないが、観ていてとても綺麗な映画だと思った。チケットに139分と印字されていて若干怯んだものの、テンポが良かったので中弛みすることなく最後まで集中して観ることができた。

漫画の実写化なので致し方ないのだが、おそらく色々なところが端折られている。それにより、今の要ったか?と思わずにいられないシーンも正直少しだけあった。
まあ、これはもう漫画原作の宿命である。映画自体が良いものだったのなら、下手に映画に文句つけるよりも原作を読み直す(あるいは読んでみる)方が幸せだと思う。

2時間超にわたってガッキーを摂取できて幸せだったし、映画も個人的にすごく刺さったので観てよかった。いつか原作も読んでみたい。


誰だこんなにゲーム買ったのは

ふと「試験が終わったらストリートファイターやりたいな」と思い立ち、PlayStation Storeでいくらくらいするのか調べてみたところ、丁度セールで半額になっていたので嬉しくなって購入した。
スト6のインストール中に何気なく他のゲームを見ていると、ファイナルファンタジー7のリメイクがセールで2000円になっており、こちらも親指を立てて購入した。

気がつくと、スト6とFF7が並ぶ超ゴキゲンなホーム画面が眼前に広がっていた。試験まで1ヶ月というこのクソ大事な時期に。

いや、やらないよ。もちろんやらないともさ。
今俺がやるべきは昇竜拳の練習じゃなくて論証の暗記だから。竜巻旋風脚してる暇があったら過去問回すから。
あのぉ、誰かぁ!コントローラー持ってってくれぇ!


命名「万歳」

高校生の時、祖母の誕生日にガジュマルをプレゼントした。
ガジュマルはすくすく大きくなり、鉢も何回か大きいものに替え、それでも置き場所に困るくらい大きくなってしまったので、枝を少し剪定することになった。
その際に元気な枝を6本もらい挿し木にしてみたところ、内1本が無事に根を張った。祖母にあげたガジュマルが植っていた小さな鉢に植え替えてあげると、今度は新しい葉っぱをぷりぷりと生やした。
飼い主がいつまでも伸び悩んでいるというのに見事な成長っぷりである。飼い主はその逞しさに敬意を表し、二股の枝から「万歳」と名付けた。

万歳

土と植物をいじっているとなぜかすごく生産的な営みをしている気分になる。別にガジュマルを育てて食べるわけでもないのに。
縄文時代から連綿と受け継がれてきた農耕民族としての血がそう感じさせるのだろうか。いや、そうならばもっと進んで野菜を食べるはずだし、ましてや椎茸が食べられないということはないだろう。
まあ、一度切り取られ限りなく“物”に近づいた枝が再び“生き物”として呼吸するようになったのだから、ある意味生産と言っていいのかもしれない。実際、この子のきょうだい?は5本とも根を張ることができなかった。

逞しく育て、万歳。

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