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初めて競馬場行ってきた

ドウデュースが宝塚記念に出走するらしい。
宝塚記念は毎年阪神競馬場で開催されるが、今年は阪神が改修工事のため京都競馬場での開催になる。
去年、イクイノックスを見に宝塚記念に行くか迷ったのだが、司法試験の直前期であり、競馬場に行ったこともなかったため断念した(そもそも抽選を突破しないと行けなかったのだが)。
俺は今年も司法試験受験生なわけだが、どうしてもドウデュースを生で見たい。去年の有馬記念に勇気をもらい、毎朝調教に赴くドウデュースを見て俺も勉強をがんばろうと思えた。あまり考えたくはないが、彼もいつ引退するか分からないから、見られるうちに見ておきたい。
ところで、「競馬場デビューがG1は死ぬ」というのを聞いたことがある。中継でスタンドを埋め尽くす大観衆を目にするとあながち嘘でもないなと思う。もはや安全地帯など存在しないように思えるが、せめて勝手は分かっていた方がよかろう。

行くか、競馬場。


自宅から1時間半ほどで到着。京阪で行けるのでアクセスは良い。この日は券売機で入場券を買ったが、ネットで予約もできるらしいので、宝塚記念の日にはあらかじめ予約しておいた方がいいかもしれない。

広い。
1周2kmくらいするのでそりゃそうなのだが、とんでもなく広い。スタンドもべらぼうに広く、「ここ全部埋まるってもはやライブやん」って思ったのだが、収容人数12万人らしいのでおよそ東京ドーム(5万人)の倍である。え、やめとこかな宝塚記念。

とはいえ、いつもテレビで見ているコースを目の当たりにすると「ここで本当に馬が走るんだな」と思って興奮してしまう。しばらくはマスクの内側でとんでもない顔をしながら自由席エリアを練り歩いた。警備員さん俺です。

コースと同じくらい行きたかったのがパドックだ。お馬さんがくるくる歩き回って我々人間にその日の仕上がりを見せつけてくれる幸せな空間であり、俺はいつもここで一番かわいかった馬を買う。

ファンサ(違う)

この距離である。
サラブレッドは近くで見ると本当にデカい。そしてかわいい。お利口に歩く馬、厩務員さんにちょっかいをかける馬、厩務員さんを引きずる馬、目線をくれる馬、実に色々な馬がいるが、そのどれもがデカくてかわいい。仕上がりとかはマジで分からん、全員速そう。

生まれて初めて買った紙馬券

パドックで馬を見て馬券を買うというのを初めてやってみた。マークシートに備え付けの鉛筆でマークして券売機で買うようだ。ちなみに掠りもせず外れた。

かわいすぎる

ターフィーショップという売店でゴールドシップのぬいぐるみを買った。帰りに気づいたのだが、タテガミや尻尾に少し泥がついていた。おそらく誰かが一度地面に落としたのだろう。だからうちのゴルシからは少し京都競馬場のにおいがする。出会えてよかった。

ノッテルーナ(牝4)
厩務員さんめっちゃ笑顔

お馬さんはパドックで歩いたあとジョッキーを乗せて地下馬道を通りコースへ向かうのだが、ジョッキーが前のレースで騎乗していた場合は馬だけで地下馬道へ行く(検量があるかららしい)。
他の馬がどんどん地下馬道に向かう中、ノッテルーナという馬が1頭だけぽつんと立ち止まったり、お花にちょっかいをかけに行っていた。
「何あの子超かわいい」と思い馬券を買ったところ、ノッテルーナはスタートで思いっきり出遅れてしまう。「あ、やったかな」と思ったが、なんと驚異の末脚で3着入線。むっちゃんは電車賃、お昼のバーガーキング代を回収することができた。ギャンブル、最高!

馬券は20歳になってから、ほどよく楽しむ大人の遊びです。

JRAとむっちゃんとの約束だぜ



綺麗
晴れてよかった
芦毛はかわいいねぇ
この日武豊Jと勝利したジレトール
すごい足音だと思ったら引きずられる厩務員さんの足音だった。ずっとグルルル…って唸ってた。

意外だったのは家族連れが多いということだ。小ちゃい子供が両親に連れられて最前列で競馬を見たり、あるいはレジャーシートを敷いてピクニックをしてたりする。あとはカップルや友達と来ている人もたくさんいた。勝負師の顔をしたおっちゃんもそこそこいたが、もはや動物園と客層はそれほど変わらないのではないかと思う。まァ、とはいえ野郎1人で来てるやつはマジでいなかった。

パドックで馬を見る→馬券を買う→コースで競馬を見るの繰り返しで気づけば5時間が経過していた。最終レースのあと特に用事もなくコースを眺めていると、誘導馬が4頭連れ立って歩いてくるのを見ることができた。咄嗟のことだったので写真を撮るのを忘れた。

ドウデュースを見るための下見も兼ねていたが、予想通り競馬場はとても楽しいところだった。正直毎月行きたいくらいだ。
唯一の懸念は体力である。今年の宝塚記念は6月23日。凶悪な気温と湿度が予想される上に、人の数は今日の比ではないだろう。次の日からぶっ倒れててもいいのなら話は早いが、俺はまた翌日から司法試験の準備に戻らなければならない。

やれる。お前なら司法試験はともかく宝塚記念は大丈夫だ。
そう自分に言い聞かせ、とりあえず次来た時のためにバーガーキングのアプリをインストールするのだった。

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