シェア
ロク
2023年9月9日 09:42
「生田ジーナです。よろしくお願いします」かわいい声だと思った。俺は異性を目一杯意識しながらむっつり生きる健全な男子高校生だが、一切の下心無しにかわいいと思えるくらい見事な声だった。リボンは山吹色に近いイエローで、セーラー服から伸びる手足は季節外れに真っ白だった。これほどまでに彼女を“女の子”として観察していたのは、教室で俺とあともう1人くらいだろう。他のやつらは皆、翡翠色に発光する彼女のロ