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会計のプロではない人のための勘定科目の扱い方

「勘定科目がわからない!」
「勘定科目をわけるのが面倒!」
「勘定科目なんて覚えられない!」

会計事務所に勤務いしている頃、初めて経理を行う方に会計ソフトの入力の仕方をご指導していました。

そのとき、多くの人がつまづくのが勘定科目です。

どの勘定科目にどんな支出が入るのかがわからないし、勘定科目はたくさんあるので、レシートを1枚入力するたびにどの勘定科目を使うのかを調べるのも面倒くさいですよね。

でも、この勘定科目とはいったい何でしょうか?

それがわかると、勘定科目の扱いもちょっと楽になります。

そこで、この記事では経理を最初に始めた人がつまづく勘定科目とは何かと、勘定科目のストレスがなくなる取り扱い方をご紹介します。


勘定科目とは何か?

勘定科目とは、収入や経費を分類するためのインデックスです。

個人事業主の人は、3月に所得税の確定申告を行います。

これは前年の1月1日から12月31日までの間の利益を計算したあと、所得税の金額を計算し、納税する手続きです。

このうち、利益を計算するときは、1年分の収入と経費を集計するわけですが、何の分類もせずに「収入」と「経費」というくくりで集計すると、集計ミスをしていても気づきにくいなど、デメリットがあります。

そこで、集計するときには、収入や経費を区分をして集計しています。その集計のインデックスになるのが勘定科目です。


グループを知ると勘定科目はわかりやすい

勘定科目には5つのグループがあります。

【勘定科目5つのグループ】
① 資産
② 負債
③ 資本
④ 収益
⑤ 費用

まずは、この5つのグループを覚えたあと、それぞれのグループにどんな勘定科目があるかを憶えると、勘定科目で混乱しにくくなります。


勘定科目は間違えてもOK?

勘定科目は基本的に間違えても問題になりません。

「基本」と言ったのは、勘定科目を間違えることで、利益の計算が間違うと場合によっては、税務署から怒られることもあるからです。

では、どういう間違いならOKなのでしょうか?

それは、「グループを知ると勘定科目はわかりやすい」で示したグループが同じなら、大きなデメリットはありません。

例えば、事業で使うペンを買ったときに、通常は備品消耗品という勘定科目に分類しますが、雑費という勘定科目に分類しても問題はありません。なぜなら、両方とも⑤費用に属する勘定科目だからです。

けれども、器具備品という勘定科目に分類してしまうと、器具備品は①資産の勘定科目なので、利益の計算が変ってしまうのでNGです。


会計のプロではない人のための勘定科目の扱い方

会計のプロではない人が勘定科目を扱うときは、次の手順で勘定科目のオリジナルリストを作ることをすることがおススメです。

① 自分の商売でよく出てくる収入や費用をリストにする(例えば、○○喫茶店打合せ、ホームセンター××文房具など)

② ①の経費を勘定科目に当てはめる

③ 自分の使う感情科目だけを一覧表にして、具体的にどんな費用を入れるのかを書いておく(例えば、備品消耗品:ペン、コピー用紙、プリンターのインク、通信費:スマホ通信費、切手、接待交際費:取引先との打ち合わせコーヒー代、お歳暮・お中元など)

新しい収入や費用をが出るたびに、勘定科目を決めてリストに追加していきましょう。

このリストができ上ってくると、会計ソフトに入力するときに勘定科目がわからなくても、いちいちインターネットを調べなくていいので、とても楽になります。

しかも、自分の使う勘定科目だけを集めてありますから、調べる時にも見つけやすいですしね。


おわりに

勘定科目という単語を聞いただけでも、覚えるがめんどうくさいとか、わからないとか、苦手意識が出る人もいるかもしれませんが、次の二つを行うだけで、意外に簡単にマスターすることもできます。

① 5つの大きなグループに分けて勘定科目を覚える
② 自分専用の勘定科目リストを作る

ぜひ、試してみてくださいね。

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