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【きちnote】これからの時代、もっと自主的に、自分で考えて動く能力が必要。どうやって自分に合った”いい人生”を歩めるかを考えませんか

「プロからの逆算が育成における正しい道?育成年代で気をつけたい子どもたちとの関わり方」 というタイトルで池上正さんとのWEB対談を行いました。

池上正プロフィール:育成指導のスペシャリスト。ジェフユナイテッド市原(現在ジェフ千葉)で育成普及部コーチ、ジュニアユースを担当。市原市/千葉市を中心に年間190箇所の小学校、幼稚園、保育所で指導、2010年までに約40万人の子どもたちや保護者、先生方に指導。2010年にジェフを去り、NPO法人I.K.O市原アカデミーを設立。市原市で活動、無料スクール開校、小学校、幼稚園での指導とともに、千葉大学・東邦大学・東京YMCA体育専門学校での非常勤講師を務めた。
2012年に京都サンガと契約、ここでもサンガつながり隊を結成、隊長として京都の小学校の巡回指導。2016年に京都サンガを去り再びNPO法人I.K.O市原アカデミーを大阪で活動開始、地元の街で小学校での指導、学童保育ゲストティーチャー・中学校サッカー部外部指導員、関西大学非常勤講師・大阪体育大学客員教授としても活動している。 
日本サッカー協会公認A級(Uー12A) 47FAインストラクター/キッズリーダーインストラクター/京都府サッカー協会特任理事          
著書:「子どもをグングン伸ばす11の魔法」小学館/「伸ばしたいなら離れなさい」小学館/「サッカーで子どもの力を引き出すオトナのおきて10」カンゼン/「叱らず問いかける」廣済堂出版/「池上正の子どもが伸びるサッカーの練習」池田書店など他多数出版  

サッカー指導者だけではなくて、ハンドボール、バスケットボール、ボクシング、学校の先生、保護者の方々などとても幅広い参加者の顔触れになりました。

・子供はどんなふうに成長する?
・賢さってどうすれば身につく?
・集中するってどういうこと?
・大人と子供の関係性で世界との違いって何?
・子どもたちが将来生きていくために必要なことは?
・トレーニングメニューを必死でメモするだけじゃわからないことは?
・トレーニングメニューは順番通りに積み重ねていくのがベスト?
・練習ってすぐにできないといけないの?

参加者の方々の質問を受けながら、池上さんと育成について、子育てについて、大人と子供の関係性について、クラブのあり方について、学校の考え方について、いろいろ話をさせていただきました。

さてそんななか、親と子の関係についての話も出たのでこちらでちょっとご紹介したいと思います。

▼ 大人に余裕がないのはどうして?

池上 教育ということだと思うんだけど、いい成績をとることがいいことだというのがまだまだ根深い。社会を見ると、すごい大会社があっという間に倒産してしまうこの時代に、どんな仕事が安定しているかなんかわからない。そんな時代を生き残ろうとするには、もっと自主的に、自分で考えてというのが必要なのに、それでもやっぱりいい学校に行った方がいいと思っている。

だからなんでしょうか。5歳の子がいるお母さんが私のところにきて、「今からやっておくべきトレーニングは何でしょうか?」と聞いてくるわけですよ。私が「いやいや、とくにしなくても大丈夫ですよ」といっても、「本当に大丈夫ですか?」ってなかなか信じてくれない。

中野 常になにかを心配しているというのありますよね。どこまでやれば心配しなくなるのかというのもはっきりしていない。だから不安なんでしょうけど。でもむしろ、やればやるほど不安になるような状態に自分たちを追い込んでいると思うので、一度そうしたところから離れて自分たちを見てみて、毎日毎日キッツキツのスケジュールでやらなきゃダメなんてことはないわけで。どんなプロセスでも自分で考えて、見つけて、チャレンジしてというのを繰り返すほうが力になるわけです。そういうのは大学生になって初めてじゃなくて、小学校からだってできるし、そうあるべきかなと思います。

ドイツにいるから特に思うというのはありますけど、子供のうちから自分たちで考えて挑戦しようとするというのを多くの人たちは大事にしてるし、大人がそれをサポートするのは必要なことだなと思いますね。

池上 この間あるコーチの、70過ぎのコーチの人とね、話をしていたんですね。「親が練習の時に見にくることをどう思いますか?」という話でね。いろいろ生活が便利になったことで余裕ができたみたいのはありますよね。例えばですけど、おかずを買ってきたら夕食作らなくても大丈夫というのもありますよね。だからその分子供の練習を見に行こうとする人もいるわけですよね。でもね、もしそこで時間があるなら、自分のやりたいことをやればいいんじゃないの?っていう話ですよね、大人も。

私の娘も小学生からサッカーをしていて、指導をしていた時期もあるけど、そうじゃないときは試合もほとんど見に入ってなくて。娘が楽しければそれでいいという感覚だったかな。私の生き方としては、子供が大きくなって夫婦でもたのしくいろいろやりたいなという風に思っていたんですよね。

でも今の親の人たちは我が子に関わってないと自分が不安という感じはあるのかもという話をしてましたね。

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さて、みなさんはいかがでしょうか?

皆さんの生活空間はちゃんとありますか?

皆さんが楽しむ習慣はありますか?

本気で遊んでいますか?

その中で子どもとの時間も適切にありますか?

近づきすぎていませんか?

離れすぎていませんか?

子供の世界と親の世界がちゃんとありますか?

ちょっとした時にふと立ち止まって、自分のこれまでを振り返って、今を見つめてみて、これからをイメージするのって大切だなぁって、僕自身も改めて思いました。

※ 池上さんとのWEB対談についての記事はこちらにもあります。フルサイズの動画配信申込みも受け付けておりますので、ご興味ありましたら下記ページをのぞいてみてください!


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