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【ゆきnote】ドイツの小学校は4年生まで。進路ってどうやって決めるの?

こんにちは。中野吉之伴編集アシスタント、ゆきのです。


前回・前々回にこちらで書いた記事で少し触れましたが、ドイツの小学校は基本的に4年で卒業と日本に比べて短いものです。それだけではなく、この4年で卒業したあとから子どもの進路が大きく分かれていくところも、日本と異なるポイントだと思います。


もちろん、日本でも小学校や中学校入学の時点で地元の公立校を選ばず、入試を経て進路を選択していくお子さんもいると思うのですが、全体から見ると都市圏の一部に限られるケースなのではないかと思います。一方、ドイツでは全員が小4までに進路選択を経験します。


ドイツ・フライブルク市の場合、例年であれば、まず4年生の秋に卒業予定児童の家庭に向けて進学説明会が行われ、進路選びの基準やポイントなどについてレクチャーを受けます。冬には市内の全学校が一堂に会する合同学校説明会が行われ、そこで複数の学校を比較するなどして、ある程度志望校の目星をつけることができます。

その後、各学校が開催するオープンキャンパスで実際の授業風景や学校の施設を見学して、春に入学申し込み。受理されれば翌秋から晴れてその学校に入学することができます。長男の年は、志望校が定員を大幅に超える申込みが殺到したため、小学校の卒業直前の時期まで正式な入学許可が下りないという異例の事態に多くの保護者がやきもきしましたが、無事に第一志望の学校に進学し、現在に至ります。


さて、今年は次男の進路選びの年。同じ学校に通っていても先生が違うとまるで学校生活が変わるのがドイツの学校なので、我が家も長男の進学と次男とではいろいろ状況が違うんだろうな…と覚悟はしていましたが、さすがに世界規模のパンデミックと学校選びが重なるとまでは予想できませんでした。

進学説明会も、合同学校説明会も中止になり、次男の小学校では例年より分厚い進学パンフレットが配布されました。本来なら説明会で伝えられるべき内容を全て紙に盛り込んだずっしりしたパンフレット。来年の1〜2月には完全予約制・少人数でのオープンキャンパスが実施される見通しですが、それさえも中止にならないかどうかハラハラせざるを得ないのが今年の4年生です。ちなみに昨年の4年生は、こうした進路選びというビッグイベントがあらかた終了してからのロックダウンだったので、その点では大きな支障はなかったと聞いています。


こうしたドタバタも、複数の学校の中から進学先を選べる中規模以上の都市だから起こり得ることで、もっと小さな街に住む友人に言わせると「うちの街にはそんなにたくさん学校はないから、選択肢が少ない分、あまり悩む必要がなくて楽」なんだそうです。


では、実際にどうやって学校を選び、進路を決めるのか?進路選択次第で子どもの生活がどう変わるのか?というお話は次回のnoteでお伝えしたいと思います。


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