半影月食の満月に
今日で11月も終わり。
今朝は霜が降りて白い朝だった。
11月25日に三島由紀夫の没後50年記念「憂国忌」を
オンラインで見てから
三島の存在を支えとして
今なお多くの人の中に鮮烈に生きていることを知った。
それからキーンさんとの書簡などを読み
改めて戦後の三島の黄金期、欧米での活躍ぶりを垣間見た。
書簡では敬愛するキーンさんとの交流を楽しみながら、
幽鬼夫、幽鬼亭、雪翁などと
喜びや戸惑い、自分の胸のうちを
礼儀正しくも正直にぶつけている。
まるで永遠の若者のように。
日本を思うとき、
この人の存在は外せないけれど
私はあまり「三島文学」に触れてこなかった。
文学部だったけど、ずっと文学少女ではなかったものね。
最近、ベートーヴェンばかり聴いて
意外にピンときてて
案外、私は単純でストレートなロマン派なのかもと思い始めた。
今日は満月、それも半影月食らしい。
東の山の端から
ほんのり赤みを帯びた月が昇った。
いよいよ明日から師走。
寒くなってくるそうなので
みなさま、お身体ご自愛くださいませ。
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