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大掃除と大祓は神道の真髄「腰痛神職の年末」

こんにちは。橘吉次たちばなきちじです。
年始に向けての肉体労働で腰をイワシテシマッタ。
よって本日は特別休暇…
最多忙期に突然生まれた空白の時間で年末の大掃除と年越大祓としごえのおおはらひについて書いてみます!


国民総出の大イベント!年末大掃除!


今年もあと2日で終わる。

時の区切りは数々あれど、年が切り替わる年末年始ほど、日本国民全員が参加するイベントはないだろうと思う。
もの凄ーくニヒリズムに徹していれば、通常日の夜明けも、元日の夜明けも、同じ太陽が東が昇るだけの話。
元日の御来光だけが特別という訳ではない。

しかし、日本は国民一丸となって1月1日を無事に迎えるべく着々と準備を進める。

会社員は仕事納めに向けて山積する案件をかたずけ、
スーパーマーケットはおせち料理に向けた、特別の野菜を売り始め、
正月飾り専門の屋台が立つ。

そして、年末恒例の大掃除が始まるのだ。
誰かに強制されるわけじゃないのに、全国民は大掃除なるものに着手する。

窓ガラスを拭き、換気扇を洗い、荒れた庭をかたずける。
夏にやればどれほど楽か…と思われることを、寒い真冬に実施するのだから、
「年が改まる日は清浄でなければならない!」という価値観は、恐ろしく古い昔から継承され、私たち日本人の集合無意識にガッツリ根をはっているのだ。

最も過酷な大掃除をこなさなければならない職業は、多分神職だ。
「今年も押し迫ってまいりました」とNHKアナウンサーが挨拶する頃には、大概の神職は疲れ果てている…。

人手の多い大型神社ならばともかく、小さな社を複数もっている神職は更に過酷だ。
普段は手の回らない小さなお社を回って、大掃除をする。
落葉と埃と泥。
ヤモリの卵と蜘蛛の巣。
小動物の一年間分の落とし物。
これらとの数日間にわたる戦いとなる。

もー大変。

しかし、綺麗になって新年の装いになった社を見ると、
「あー、一年間。お守りいただき誠にありがとうございました」
心がすっきりする。

そうなのだ。
年末の大掃除は家屋を掃除するにあらず。
心の大掃除をやっているのだ。
一年間、雨風から守ってくれた家に感謝する。
その為の大掃除なんだよね。

さて、清浄な心で新年を迎えるために、もう一つ心の大掃除をしなくちゃ!
それが、年越大祓としごえのおおはらひである。


大祓おおはらひって何?


大祓とは、年2回、6月と12月の晦日みそかに斎行される「神事」です。
旧暦では31日というものは存在しないから、末日は30日だった。
これを三十日みそか晦日みそかというのだよ。

さて大祓おおはらひ
平安時代は国の(朝廷の)公行事として斎行されていた。
日本国民全員の罪穢れつみけがれを、国家行事としてはらっていたのですよ
今は、全国の神社で斎行されています。

大祓神事の茅野輪

大祓では、人形ひとかたという和紙に、自分の罪穢れを移して祓います。
ちなみに、この罪穢れを移した人形を入れる箱を「お祓い箱」というのよ。


人形(ひとかた)


この祓うはらうという思想を話だすと、とーっても長くなるのだけど、自然現象をイメージするとわかりやすい
強風が吹いて霧がはれる現象
台風一過の青空現象
こんな感じで、罪や穢れが祓われるのです。

人が犯した罪や過ち。
これ仏教だと、因果応報で来世や子孫にツケが回るし、
キリスト教だと、神が「許す」か「許さない」かのジャッジになる。

でも神道では、「祓う」のです
しかも祓って下さるのは、
急流の女神、
渦潮の女神、
海底火山口の神、
地下世界を彷徨う女神
と、地球そのものをイメージさせる四柱の神々!

罪穢れを「消す無くす」でもない!ということがポイントなのです。
自然には「無」は存在しませんからね。

この「はらへ」の思想が理解できると、
掃除と大祓って同じものなのだということがよくわかります。


心を清浄に保つ智慧


そう、掃除とは「はらへ」なのですよ

掃除したって、埃そのものは無くならない。
掃除機に入るか、外に出るかだけのこと。
汚れだって無くならない。
雑巾に移るか、薬品や水に吸収されるだけのこと。

つまり、汚れを今の場所から別の場所に祓っているのが掃除です。
洗濯だって同じこと。
汚れを水に移して祓っている。

ホントに神道って日本人の生活文化そのもの。
小難しい教義なんてなくっても、
自然の中で清浄な生活を保つ智慧が、そのまま思想になっている。

現代は様々な化学薬品や電化製品が開発されて、
掃除文化はなくなりつつあるが、
昔の人は
「汚れたから掃除する」のではなく
「汚れないように掃除した」のだ。

人の心も同じです。

「心が病んでから治療する」のではなく
「病まないように」と心や精神を清浄に保つ智慧が失われつつある。

取り戻しましょうよ!
もう一度。

その智慧のひとつが大祓おおはらひなのです。
美しい大祓詞おおはらひことばを唱えて、心の清浄を保つ。
掃除して身の回わりをキレイにして、心の清浄を保つ。

最も簡単なメンタルケアだとおもいます。

さあ、皆様
明日は大晦日の大祓ですよ。
私も、腰痛なおして神事執り行います!

では。


今年も最後までお読みいただき、ありがとうございました!

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