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PAP PA-LA PARK クリエイションレポート No.12

大園です。日に日に冬の訪れを感じる陽気になってきました。午前中に稽古場に入って、次に扉を開けるともう日が落ちている。毎年この時期は季節の移り変わりの速度に自分の体感が追いつかず、なんだかざわざわしながら過ごす日々です。

クリエイションも進んでいます。先日はプレイベントとして、リモート稽古配信なるものをやってみました。これまでのダンスLABではワークインプログレスとして稽古場のようすを実際に見ていただける機会をつくっていたとのことですが、今回は状況もありオンライン、ZoomでつないだものをYoutubeで配信しました。

いつものオンラインだと口数少なめ、互いの考えていることを適度に無視しつつ汲み取りつつ、という謎の時間がたくさんあっても成立するわけですが、今回は見られているということ前提なので、誰に向かって喋っているかわからないかたちだけどもきちんと自分たちがやっていることや、これからやりたいこと、取り組みたいことがなんなのかを言語化しながら進めていく時間。けど目の前には誰もいない。いつも目の前の誰かに向かって何かを表現することに慣れきっている自分たちにとっては不思議な感覚です。けど、思い返してみると、勝手に超個人的にやっていることをどれだけたくさんの人と共有できるか、もしくはしないのか、ということをいつも考えていて、その距離の測り方自体はリアルにいてもオンライン上でもあまり変わらないな、ということをつらつらと思いました。

今回の公演でも、距離ということをいつも以上に考えています。物理的な距離、精神的な距離、心証としての距離。。。ロングもショートもソーシャルディスタンス。公園はディスタンスとれますが、じゃあ劇場は?公演をみるときは?我々のダンスは?人との距離の測り方、どのように?

リモート稽古、アーカイブは公演終了の12/6まで視聴可能です。途中旅番組の様相もあったりなにもない時間もありますが、ぜひ。