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7/12 Chatwork CEO山本正喜氏のトークイベントを開催しました!

こんにちは、KIC編集部です!7月22日17時からKIC(東京都千代田区永田町2-4-11)で開催した(株)経済界主催イベント「山本正喜氏が見るChatworkの軌跡」のレポートをお届けします。
このイベントでは、Chatwork株式会社のCEOである山本正喜氏をゲストに迎え、創業の経緯から停滞期、成長期、そして現在進行形の第二創業期までの話を伺いました。

ゲストプロフィール

山本正喜(やまもと・まさき)大阪出身、1980年生まれ電気通信大学情報工学科を卒業。2000年、大学在学中に兄と共にEC studio(現:Chatwork株式会社)を創業。以来、CTOとして多数のサービス開発に携わり、Chatworkを開発。2011年3月にクラウド型ビジネスチャット「Chatwork」の提供開始。2018年6月、同社の代表取締役CEOに就任。

創業期〜停滞期

山本氏が学生時代の2000年、インターネット黎明期に、兄の山本敏行氏と共にEC studio社を設立しました。その初期の主力サービスは「検索エンジンにホームページを登録する」代行業務でした。このサービスは今日から見れば非常に原始的に感じられますが、当時は大規模な検索エンジンがなく、ホームページを多数の検索エンジンに一つひとつ登録する必要があった時代でした。しかし、新規事業の失敗が引き金となり停滞期へと突入しました。社内の閉塞感が高まり、社員の離職率も上昇しました。

成長が止まるとベンチャーの魔法が解ける」と山本氏は語ります。ベンチャー企業が成長を続けているとき、社員の満足度は高く、給与に対するハードワークも容易に受け入れられます。しかし、成長が止まると、それまで覆い隠されていた社内の問題が一気に露呈する。「成長が全てを癒す」、というスタートアップ界隈でよく耳にする言葉が、実際にその通りだったと山本氏は振り返ります。

成長期〜第二創業期

そんな中で、山本氏が企画したのが「Chatwork」でした。
CTOだった山本氏は日々の業務をする上で無くてはならない機能とはなんだろうと考えていたときに、当時の社内ではSkypeのチャットツールを使っていて不便な部分もあるけど、それが無いと仕事が回らない状態だったそうです。
そこに目をつけた山本氏がビジネス用のチャットツールの企画してプレゼンしたら、社内からボコボコにバッシングを受け却下されましたが、諦めきれなかった山本氏が役員一人ずつ呼び出して根気強く説得した結果、「最悪、社内のツールにすればいい」当時社長の敏行氏からの許可をいただいたそうです。
ですが「その代わりお前一人でやれ」と言われたので、日常業務をこなしながら、山本氏一人でなんとかChatworkのプロトタイプを作りました。
プロトタイプを社内ツールとして使っていたところ、使いやすいと社員からの評判も上々で、同社が毎週配信していたネット番組でChatworkの話をしたところ、「こういうの欲しかった!」「いつ発売ですか?」とコメントが盛り上がり、そこから正式に事業化してChatworkをサービスとしてリリースすることになりました。

その後のChatworkは、ビジネスチャットブームの先駆けとなり、SlackやTeamsなどの競合も出てきましたが、成長を続け、IPOを目指すまでに至りました。上場を1年後に控えたタイミングで敏行氏から社長業を引き継ぎ、その間、社員満足度を重視し、会社のカルチャーに投資することを重視してきました。

「成長期に調子に乗らず、社員の評価制度やブランディングなどのカルチャーに投資することが重要、社員が会社とその事業を愛し、会社を支え続けるための環境を作ることが大切」だと語りました。

交流会も開催

会場には学生からスタートアップベンチャー経営者まで、20名の方に集まっていただきました!
トークイベント後には、山本氏を囲んだ交流会も開催しました。会の中では、参加者同士で活発な交流も行われつつ、また参加者から山本氏に質問をしたり、自身の事業についてアドバイスをもらってる方もいました。山本氏も参加者からの質問に丁寧に答えてくださり、会場は終始大盛況となりました!

KICでは、参加者やゲストの交流を生み出し続け、KICという場を通じて小さくても良いので、オープンイノベーションが生まれ続ける場にしていきたいと考えております。次回KICで開催するイベントにもぜひご期待ください。

最後に

私たちKICは、会議室、レンタルオフィスを備えたコワーキングスペースの提供と多彩なイベントの開催によって、一流企業とスタートアップをつなぐ次世代の共創プラットフォームを目指していきます。 東京メトロ・溜池山王駅、国会議事堂前駅のすぐそばという立地ですので、スタートアップの出発点として、新規事業のサブオフィスとして、地方企業の東京進出の足掛かりに、どうぞご検討ください。 内覧も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。スタッフ一同お待ちしています。公式ページ https://kic-keizaikai.co.jp/