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誰かのために可愛くなる人へ。

はじめまして。本日のことばの案内人は水野です。
可愛げのないくせに拙い文章ですが、一読くださると嬉しく思います。
これからどうぞよろしくお願いいたします。

では、本日の言葉はこちら。


「可愛くならなきゃって思うのは、
 ひとりぼっちじゃないってこと。」

2011年掲載 広告主ルミネ
コピーライター 尾形真理子さん


「可愛くならなきゃ」って聞いたとき、みなさんはどのようなことを思い浮かべるのでしょうか。鏡に映る自分でしょうか?それとも、誰かの顔でしょうか?偉人の言葉でしょうか?

私が真っ先に思い出すのは、「恋人のために可愛くなるわけじゃない。全て自分のため。自己満足よ。」と言い放つ方の姿です。
個人的には、こういう方を見かけるたびに意志があって強い人だと尊敬します。そのまっすぐさが純粋に羨ましいのです。
しかしながら、どうしてこんなにも輝いて見えるのかと考えた時、考え方が素敵だからという理由以外にも、「時代」もあるように思えました。自立した女性像や多様性が称賛される現代だからこそ、「全て自分のためよ」と言い切ってしまえる意志の強さが過剰に煌めいている気がしたからです。そして、こういうものとは相対的に「他者のために可愛くなりたい人」がぼんやりと時代遅れに見えることが多々あります。でもこれって、とても寂しいです。

他者のために可愛くなることは、
誰かに縋らないと生きていけない時代遅れな姿なのでしょうか。

私はそうは思いません。誰かのために可愛くなろうとして自分の好みを手放したりいろんな化粧を試したりして自分を変えようとする行為は、とてつもない強さの現れだと思うのです。自分の好きは誰だって手放したくないものだから。誰かのために自分を変えるって、こわいことだから。

誰かのために可愛くなるあなたにも、強い意志はあるのです。

現代に何を言われようが、
誰かのために好きなものを手放せるあなただって、すごいのです。







水野より

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