ザ・ロフト48周年記念パーティーを終えて 後編

ホーン セクションの生音が直に体と心のなかへ入ってきて気を失いそうに感じ、ダグラス・シャーマンがレコードをかけ始めてからフロアを少しの間離れた。壁面にはアート作品が展示され、デヴィットのポートレイトも飾られた祭壇用テーブルが置かれていた。テーマある数色のたくさんの長い足をつけたワクワクする風船に囲まれた部屋へ入っていった。

そこには「ナチュラル タレント」を持って生を受けた最高にセクシーなダンサーであるOG達が群れをなし、時には大声あげ両手を上方へかざし、華麗なるボディーランゲージを相手に見せつけ、踊りでコミュニケーションを繰り広げていた。楽しんでいる彼らのバイブスを感じながら、私はレモネードを飲見ながら、食べそびれたディナーの残りのパスタサラダとゆでたストリング ビーンとケーキを食べた。

ここで夜10時半前後。ようやくダンスフロアを離れてはじめて少し落ち着いて、久々のメンバー達との再会を喜び分かち合い、48周年記念を共に祝って記念撮影した。


「さっき気絶するかと思った。」とベテランのディスコDJで私のダンスパートナーでもあるバチョに話したら「オーマイガッド!デヴィットがそう言ってたんだヨ。」と咄嗟に彼は反応した。「本当に?いつ?」と聞き返したら「どうせやるなら気絶するくらいとことんやるまでだと彼が言ったことがあるのさ。」と驚きの笑顔で私にお告げをくれた。バチョの声を聞きながら、私は頭の中でビートルズの演奏を観ながら彼らの音楽を掻き消すほどの金切り声で叫び熱狂しきっている女性ファン達次々に失神して倒れていく白黒映像を思い出し、ニンマリ笑っていた。『ゴッドファーザーが良しとするなら、アァ、私も酸欠や脱水症状になって気絶するまで踊ってもいいんだナ』と心の中で再確認したら、安堵感にからだが温かくなり、居心地良くなって、何だかホッとした。

そしてダグラスはこのパーティーの定番曲である「ロフト・クラッシックス」の数々を次々にラブ爆弾投下し、フロアに火が付き『音(オン)ファイアー!』私達みんな色んな声を上げ気持ちよくなりながら腕を伸ばし手を広げ頭を振って腰をくねりひざを曲げ
ステップ踏みゆらめき、ときめき、ひらめき、きらめき、思い思いの愛情表現と自由を宙でつかみ取りながら踊り狂っていた。

「サードストリート時代のロフトで風船を落とすタイミングによく使われた。」とパーティーの後でダグラスが教えてくれた未発表の曲であることから希少価値のレコードとしても知られているフランソワがリミックスした『X Medley』のレコードが48周年記念パーティーのクライマックスにプレイされ、風船が落ちてきた。


風船の夢は

最後のひとつが落ちてくるまで続いた

時が止まっているよう

辺り一面の音や声が遠くなっていき

聴こえてくる安らぐこころ

その時そこに生きていた喜び

みんなとひとつになれる豊かさ

音楽で具体化する愛情が深い

小さなピンバッチ

ラベンダー色に白地のサイケなデザイン

胸につけた記念のみやげ

みつけた文字は

ラブ・セイブス・ザ・デイ!

48歳から人生の本編スタート。「生きる」記録の断片を書く活動みならず、ポエム、版画、パフォーマンス、ビデオ編集、家政婦業、ねこシッター、モデル、そして新しくDJや巨匠とのコラボ等、トライ&エラーしつつ多動中。応援の方どうぞ宜しくお願いいたします。