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薬剤師さんに伝えたい、きぼうで働く価値とは

『薬剤師とは、処方箋に基づいて患者さまに薬を渡し、その使用方法を説明する仕事である』

そう思っている方は、案外たくさんいるのではないでしょうか?
でも実際は、それだけではありません。

薬剤師は、薬に関するプロフェッショナル。

患者さまの生活習慣や健康状態を把握した上で、ドクターに最適な薬の提案をし、患者さまの健康が改善するよう長期にわたってサポートすること。それが、薬剤師の本来の役割です。

とは言え、薬剤師がその真の価値を発揮するためには、職場環境の整備が必要不可欠。

そこで「株式会社きぼう」では、薬剤師一人ひとりが患者さまにしっかりと寄り添い、スキルアップしていける環境を整えています。

患者さまに真に寄り添える薬剤師とは何か。
そして具体的に、どのようにスキルアップしていけるのか。

今回は、「きぼう」の薬剤師の働き方や魅力について、社長の円市さんにお話を伺いました。

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【インタビュー/ライティング】
株式会社ストーリーテラーズ
ストーリーライター 栗田加奈子
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なぜ「きぼう」では、薬剤師の真の価値を発揮できるのか

円市:それは、「訪問調剤」を導入しているからです。

「訪問調剤」とは、在宅療養中の患者さまの元に薬剤師が訪れ、服薬指導や薬の管理を行うことです。

「きぼう」では、主に介護施設の入居者さまを訪問調剤の対象としており、月に2回程度、施設を訪れる機会があります。そこでは、ドクター・看護師・ヘルパー・薬剤師が一つのチームとなって、入居者の方々のケアにあたっています。

特に薬剤師が注目する点は、患者さまの「運動機能」「排泄」「食事」「睡眠」の4つの生活習慣。これらに問題がないかを患者さまにヒアリングしながら、薬を選びます。知識と経験があれば、ドクターとも対等に意見が言い合えたり、薬の提案をすることもできます。

それぞれの専門分野のスタッフが集まり意見を出し合える空間は、学びや成長を望む薬剤師にとって最適な環境です。

「訪問調剤」を通じて、薬局内勤では得られない貴重な経験や学びを得ることができます。処方箋通りに処方するのではなく、薬のプロフェッショナルとしての価値を存分に発揮できるのが、「きぼう」での薬剤師の働き方なのです。

「きぼう」の薬剤師は、どこでも通用するスキルが身につく

円市:ここまで読んで頂いた方はお気づきかもしれませんが、きぼうの薬剤師の業務には、単なる知識や経験だけではなく、深くて密なコミュニケーションスキルが求められます。

その理由は2つあります。

まず1つ目は、最適な薬を処方するためです。
患者さまの状態を正確に把握し、必要な情報を丁寧にヒアリングすることが重要だからです。

そのために、患者さま一人ひとりの健康を細かく考慮し、「持病はないか」「併用している薬はないか」「他に気になる症状はないか」などをヒアリングします。

そうすることで、ドクターが見落としがちな点を、薬剤師がカバーするという大事な役割を担っています。

2つ目は、訪問調剤は、チームとして介護施設の患者さまの診療にあたるためです。
他の医療スタッフと密にコミュニケーションを取り、時には医師に薬に関わる提案を行うこの仕事。薬局勤務時よりも彼らと連携する場面も多く、責任も大きいため、より高いコミュニケーション能力が必要になります。

少し負担が大きいと感じる方もいるかもしれませんが、その分やりがいの大きさは約束します。

例えば、最近こんなことがありました。

睡眠導入系の薬が出ているにも関わらず、「夜間に眠れない」という問題を抱えている患者さまがおられました。

よくよく話を聞いてみたところ、「トイレのために夜中に何度も目が覚めてしまうこと」が原因であることがわかりました。
この情報を基にドクターに相談し、適切な薬を提案したところ、患者さまの睡眠の質が改善し、とても感謝されていたそうです。

このような経験は、訪問調剤ならではのやりがいと言えると思います。

さらに訪問調剤では、薬剤師としての知識を深めるチャンスでもあるのです。

往診の際に、患者さまの尿が臭いとヘルパーさんからチーム内に相談があったのですが、「ビタミンCの薬を試してみてください」とドクターが提案し、処方したところ、臭いが消えてなくなったそうです。

これは適応外処方といって、本来の目的とは違う薬の使い方をした結果、うまくいったケースですね。経験豊富なドクターだから知っていたことで、薬剤師も訪問調剤に行かなければ得られなかった知識です。

「きぼう」の薬剤師の職場環境は、コミュニケーション能力を磨きながらも、薬の専門知識をさらに深めることができる。まさにスキルアップの場と言えますね。

薬剤師としての、成長を目指して

円市:薬剤師本来の力を発揮できるのが、「きぼう」の薬剤師の魅力です。

ドクターと対等に議論できるレベルの知識と経験を身につけることで、薬剤師としての仕事の幅を広げていくことができる。さらに、訪問調剤を通じて、ドクター・看護師・ヘルパーと連携することで、コミュニケーションスキルも大きく向上します。

薬剤師としてのポジションを確立し、大きなやりがいと人間的な成長を手にできる。
それが、「きぼう」の薬剤師なのです。

これからも人材育成に力を入れ、患者さまに寄り添える薬剤師を育てていきます。

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栗田:今回は、きぼうで働く薬剤師の魅力や価値についてお伺いしました。ドクターや看護師とチームを組むことで得られる知識や経験、患者さまに深く寄り添うことで得られるやりがいなど、興味深いお話をたくさん聞けました。

今後も定期的に、円市さんの深い想いや「きぼう」を身近に感じて頂けるようなストーリーをお届けしてまいります。次回も、円市さんに語っていただきます。

ぜひ、次回の更新もお楽しみに!

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