家の鏡は優しい

10代の頃はプリクラが流行っていて自分の写真を撮る事が習慣になっていたけれど、元々自分の写真を撮ることが好きではなかったためだんだんと撮る習慣が薄れていた。
マスクを付けることが習慣化してからは皆無と言って良いほど自分の写真を撮っていない。よくない。自分の見た目を客観視する機会が減るのはマイナスでしかないと思うから。

そんな中マイナンバーカード申請のために写真を撮らなければいけなくなった。
自撮りは下手くそすぎて申請の条件をクリアできる出来の写真ではなかったため、街にあるマイナンバー申請もできる写真機で写真を撮る事にした。

いざ写真を撮り申請に使う写真を画面上で確認した時に自分ってこんな顔してたっけ?と驚いた。
良い悪いでいえば悪い方の「こんな顔」。

写真を撮る前に家で顔を整えていた時とは雲泥の差…(当社比)
そういえば昔も旅行に行ったり友達に突然撮られた写真を見て(え!!!)ってなってたなぁと懐かしさも覚えたりもした。
でもおかしい。どうしてお家で見る自分の顔と写真とではこんなに差が出るの?(当社比)

それをずっと考えていたけれどやっと答えが出た。
多分お家の鏡は私に優しいんだ。
平日は朝晩、休日は朝昼晩最低でも顔を合わせるし、悲しいことがあって泣く時にも私は鏡を見ながら泣く(こんなに感情をぐちゃぐちゃにされた出来事を忘れてたまるかクソッタレと思って心に刻もうと思い視覚から訴えかけるため)から、鏡も私に親近感が湧いているんだと思う。
だからお出かけする前やお化粧の練習中、(太ったな…)と落ち込みながらお酒後に鏡を見る私を少しでも良く映そうと努力してくれているんだと思う。

優しさは時に残酷だと聞いてはいたけれどこんな形で味わう事になるなんて…

でも鏡には感謝しているし、これからもよろしくねという気持ちだし、筋トレやお化粧や表情作り(あってる?)を頑張っていつか鏡が見せてくれている自分に近づけたらなと思う。

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