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ふくしま教育通信 2023年5月号             リレーエッセイ 「日本の治安」                     福島県教育員会委員 正木 好男

 今回の原稿締め切りは5月10日と事務局から依頼があり、安倍元総理銃撃事件で昨年7月の依頼時に投稿できなかった福島中央テレビの番組「ゴジテレ Chu!」の『ブンケン歩いてゴミ拾いの旅』を題材にと思っていましたが、またしても投稿直前に銀座時計店で “仮面強盗事件” が発生。
 皆さんもテレビ報道で信じられないような犯行時の映像に接し、どのように感じたでしょうか・・・。
 兎にも角にも多くの強盗事件や裏バイトでの犯罪など、最近の日本の治安の悪さはあまりにも異常な状況であります。
 このような世相に教育機関の我々が成すべきことは何なのかと自問自答しながら、何故か虚無感になっている自分がおります。

 “仮面強盗事件” の犯人は、高校3年生を含め16歳から19歳の4名の若者たちと報道されております(令和5年5月10日現在)。
 彼らはどんな環境で育ってきたのでしょうか・・・。
 何故、強盗に関わることになったのでしょうか・・・。
 キャリア教育の中で役に立てることはないのでしょうか・・・。
 国際的にもここ数年の間に巨大地震、パンデミック、侵略戦争、アフリカ大陸での内戦問題など、悲惨な状況を目の当たりにしておりますが、このような状況を子どもたちはどのように感じながら日々成長しているのでしょうか・・・。
 このような事柄を直視し、生徒たちで論じさせてみることも必要なのではないかと思い、感じたままに投稿させていただきました。

 さて話は変わりますが、本年度の功労者知事表彰において、2004年以来19年余りにわたり、「しらかわ音楽の祭典実行委員長」などを務めながら発表会開催や後継者育成などに尽力し、文化振興の発展に寄与した功績で前福島県教育委員会委員の浅川なおみさんが文化功労表彰を受賞しました。
 小生は教育委員会の中でのお付き合いでしたが、常に前向きな発言をされ、特に教育関係者の不祥事については厳しい提言をされていました。また音楽や文化などに関することにも積極的に発言されており、本受賞でその折のやり取りを改めて納得させられた次第です。浅川さんには更にご活躍されんことを願っております。
(執筆:福島県教育委員会委員 正木 好男(まさき よしお))


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