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狭い土地と遠い世界

大震災のあとで、避難民キャンプに搬入された大型テント(国際的なボランティア団体が提供)の組み立て指導にあたり、オーストラリアからやってきた人が通訳さんを通じて、地元の婆ちゃん爺ちゃんにいろいろ教えていた場面を思い出した。

あの地元民の皆さんは、そのほとんどが外国の人を間近で見たこともなく、それ以降もおそらくないのだろう。
しかし、今回の出来事で、世界中の人たちが自分たちを助けにきたんだ、自分たちが暮らしてきた狭い土地は目の前の海を通して遠い世界と繋がっているんだ、という認識は確実に、彼らの中に出来上がったのだと思う。

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