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#43 友達の有難み

僕が不妊治療をしているという事は家族以外に2人の友達に打ち明けている。
どちらも親友と言える友達で、僕自身が一番信頼を置いている友達だ。

1人は、学生時代から親しくしている、W君

かれこれ、20年以上の付き合いになる。
学部が同じで、同じスポーツ団体に所属し、そのころから良く行動を共にしていた。

社会人になった今でも、国内旅行や海外旅行に行く仲でもあるし、何でも相談できる唯一の友達である。

彼の良いところは、『物事を俯瞰して客観的に捉えて、良いことは良いし、悪いことは悪いと忖度なしで意見してくれる』ところだ。

不妊治療してる事もそうだし、AIDのIVFで進めることを打ち明けた時も、通常だったら、想像もできない事で、普通の友達であれば、驚き、答えに困る質問だと思う。

知識がなければ、軽い答えになるし、、、

それを、彼は自分事のように考え、単に背中を押すのではなく、現在の日本の問題と今後の展望を考えて、理由を付けたうえで、

自分は賛成だし、応援する』という答えをくれる。
その考えは間違ってないと。

なかなか、表面上の付き合いの友達であれば、こんな答えは絶対にもらえないし、有難いことだと自分では思っている。

家族=血縁主義で悩んでいた時も、そうではないんだと、一番大事な事は、二人が愛情をもって育てることこそが大事だしそれが家族なんだとも言ってくれた。

僕も弱い人間で、一度背中を押されて、良し!頑張るぞ!っと思っても、先の見えない不妊治療において、迷う事なんていっぱいあるんです。

それが不妊治療している人の本音だと思う。

せっかく立てた一本の柱(目標)を悪魔がやってきて簡単に破壊していくんです。

いつも、そうなったとき、原点に立ち返り、W君の言葉が後ろ盾にあるから、今でも僕は頑張れているのだと思います。


そしてもう一人は、K君です。

日本での職場が同じで、彼もオーストラリアに先に移住した一人だった。
僕より、年下になるんですが、とてもしっかりしていて、他人に流されない性格だ。

奥さんが同じオーストラリア人で、プライベートでも家族で仲良くさせてもらっていた。
彼も結局はW君と同じで『物事を客観的に見れるところ』とか『既成概念にとらわれない』ところが尊敬すべき点だ。

オーストラリアに移住の相談をした時も、日本にもオーストラリアにも良い所も悪い所もあって、決してどっちの国が一番良いとは言えないし、決して、自分の主観のみで、オーストラリア移住を勧めては来なかった。

置かれている環境によっても選択が変わる。


最終的には、自分の選択・決断を応援する人柄で

不妊治療をしている事を打ち明けたときでも、自分の事のように悲しいことではあるけれど、自分がこれから取っていくプランに対し、そこには、彼自身の主観による意見はなかった。


ジャッジをしない。


不妊治療は、本当に先の見えないトンネルで、センシティブな問題だ。
人に打ち明けたくても、家族以外、いや家族でさえも打ち明けるにはそう容易でないと思っている。

そんな中、僕は打ち明けられた人が2人もまわりにいることは、
本当にありがたい事だし、感謝しかない。


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