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フラメンコのある生活💃

セビジャーナス

フラメンコ初心者に人気の曲「セビジャーナス」


フラメンコ初心者さんに人気の「セビジャーナス」は、スペイン南部アンダルシア地方の都市セビージャ(=セビリア)のお祭り曲。
日本の盆踊りのように、民衆が歌って踊って奏でて楽しむ民謡です。
セビージャだけでなく、アンダルシア各地の春祭りで歌い踊られます。


春祭り Feria de Abril
カセタ(仮設小屋)が立ち並ぶ会場にフェリア衣装を着飾った人が溢れ、セビジャーナスが歌い踊られる。毎年4月(Abril)に開催されます。
屋台や‘やぐら’のある夏祭り会場に浴衣を着た人が集う日本の盆踊りと重なりますが、盆踊りのように一人ずつが全員で円を成して踊るのではなく、誰かれ構わず居合わせた人と対面で踊るのが「セビジャーナス」です。

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本場セビージャでの「セビジャーナス」の楽しみ方は?


セビージャには年柄年中「セビジャーナス」を踊れるバルがありますが、日本人は、現地の人と自然に戯れ踊れる人は少ないです。
恥ずかしいのか、気後れするのか、‘壁の花’と化す人が多いですね
決してそういう日本人が悪いのではなく、文化風習の違いでしょう。
人に触れること、目を見合うことがコミュニケーション手段のスペインと、皮膚接触や凝視を控えるのが奥ゆかしい日本、その違いだと思います。
何しろ、大人の夜遊びが盛り上がるのは12時~というお国柄のスペインです。
上記のバルでも生演奏が始まるのは、夜12時を過ぎてから。
フラメンコのタブラオ(専用舞台があるレストラン)でも、真打ち登場は12時以降が相場です。
スペインツアーの旅程に含まれる‘フラメンコ観賞’は、日本人用に時間を早めて催行しているとも聞きます💃
そしてスペインでは、夜遊びに繰り出すのは若者だけではありません。
お父さん・お母さん世代はもちろん、おじいちゃん・おばあちゃん世代もちょっと‘おめかし’して夜に出かけます。素敵ですね💕
その点、齢重ねるにつれ何かと肩身が狭くなる日本は、諸外国に比べて残念な国と感じます💦
日本を訪れる外国人客が「夜の娯楽が少ない」と口にするのも当然、の感覚の違いです。今は特に仕方のない時代ですね💦

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セビージャのバルで踊ると、たちまち現地のフレンドリーな人々に取り囲まれます。

日本では、相手に触れないよう距離を置いて踊る方もみえますが、本来は、異性同性問わず至近で踊るのが粋な楽しみ方です。
また、フラメンコ舞踊の練習生は、いつ何時も習ったとおり目一杯に踊ってしまいがち…
でも、お祭りや宴席では適度に‘抜いて’踊るのが嗜みであり、そのほうが好感持たれますね。
TPOわきまえず‘イキって’いる人に‘引く’のは、万国共通の現象です🤗

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「セビジャーナス」はフラメンコなの?


従って、「セビジャーナス」は純フラメンコではありません。
アンダルシア地方セビージャ近郊のフォークダンス(民族舞曲)です。
しかし、フラメンコの土地アンダルシアの踊りだけに、フラメンコの基礎となる手足動作が含まれています。
また、定型の短い一曲は純フラメンコ曲より習得しやすく、根負けしないうちに達成感を得られます。フラメンコはCDなどの音源ではなく ギターとカンテとバイレで成り立ってますが、フラメンコを始める人が最初にとおるセビジャーナス、
CDに合わせて手軽に踊れる手軽さもありますが、セビジャーナスも踊り込めば奥が深く、それもまた、楽しかったりします😊

観客からすれば正真正銘のフラメンコと誤解するくらい、セビジャーナスはフラメンコ的な雰囲気に満ち満ちています。
パリージョ(カスタネット)を打ち鳴らしつつ踊れることや、アバニコ(扇子)を持って華やかに踊れることもありフラメンコライブやショーや、お教室の発表会などの初心者さんなど、セビジャーナスは親しみのあるものかもしれません💃

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セビジャーナスはわたしも 初めてフラメンコ教室に行った時に習いました。   今は パリージョを打ちながら 新しい生徒さんとたまにペアを組み踊ります💃   セビジャーナスはなんか、楽しくて たまにしか踊らないけど、楽しいんです😊    スペインに行きたくなって来ました🇪🇸


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