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思いを伝える

 どうして花はどれも個性的できれいなのだろう。私は写真撮影が趣味である。特に花の写真はよく撮ります。近くの公園や、道端、野草さえも、よく見るととても繊細で美しい。

 以前、テレビを見ていた時に偶然聞いた話だ。花がなぜ美しいかというと、「虫に好かれるため」だそうだ。どういうことかというと、植物は繁殖するために蜂や蝶に興味を引かせて、中にある蜜を吸わせて受粉させなければならないからだという。植物は移動できない。自分で受粉できないから、その場でより魅力的な形になっているのだ。なるほどと思った。

 私は相手に思いを伝えることがあまり得意ではない。自分の気持ちがすぐに伝わり、そして共感することができるならば、開発した商品も瞬く間に売れるし、ファンも増える。そんな夢のようなことなど、そう起きることではない。でも、私は思いを伝えたい。そして共有したい。より多くの人に対して。

 このnoteもそうだ。一人でも多くの読者に共有していただき、「スキ」を押してもらいたいと願っている。露骨に言うのは滑稽を思われるだろうが、正直な気持ちだ。

 仕事や日常の会話でもそうだ。話をしていて、共感され、ウケるとうれしいし、自分の励みになる。大うけでなくていい。クスッ、でいい。いや、そのクスッ、が自分の狙うところである。

 私は花を撮影するとき、なんとも幸せな気分になる。花にレンズを近づける。この吸い込まれる感覚。何と一つ一つの花が美しいのかを、写真を撮るごとに感じるのだ。 ああ、いつの間にか花でなく蜂になってしまった…。

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