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花のある暮らし

とあるカフェで大ぶりのドライフラワーがたくさん飾られているのを見て、「こういうの、おしゃれだなぁ」と思った。

ドライフラワーは水替えの必要がない。瓶に挿しておくだけでいいから、管理が簡単だ。「私にも真似できそう」と思い、花瓶とドライフラワーを買ってきて家に飾る。いつもの生活空間が、一気に華やかになった。

ドライフラワーといえど、寿命はある。数カ月たった今、さすがにしおれてきてしまう。寂しいけれど、花瓶から離してそっとお別れした。

ちょうどお客さんが来るタイミングだったのもあり、生花を買ってみることにする。白くて大ぶりのあじさいに、丸い花びらがかわいいひまわり、くすみピンクのフリルが大人っぽいカーネーションの3種。大好きな花ばかりだ。

さっそく、買ってきた花たちを花瓶に活けて、リビングの一角に置いた。ドライフラワーの時とは違って、生き物と暮らしている感覚になる。

その感覚がいいな、と思った。ひとりじゃないと勇気をもらえるというか、生命力をもらえるというか。まだうまく言葉にできていないのだけど。

花びらの一枚一枚、葉っぱの隅々まで水が行きわたり、ピンとしている姿に私は心を掴まれている。全力で生きているんだなと。

生花は「生きる」ことについて考えさせてくれる。花も、私も、今ここに生きている。その当たり前の事実に、命の尊さとありがたみを感じた。

暮らしの中に花があること。それがこんなにも豊かだなんて、思わなかった。

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