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不惑、絶縁す

何か大きな出来事が起きたわけではないのに、なぜだろう。表面張力みたいなものでぎりぎり保っていた何かが、ついに今年溢れたのか。
花粉症が突然発症するように、体内に蓄積された毒親成分が身体の許容量を超えて、もう限界だと感じた。

弟だけ援助してもらっている様子を目の当たりにするたび、思っていた。
「なんで、この人達とお付き合いしなきゃいけないの?」
もっと言えば、
「これ、何か私にメリットありますか?」
親子の関係に利害関係などない、それは理解できる。育ててもらった恩も、全く感じていないわけではない。
いい歳をした娘が、親に小遣いをくれなんて言わないし、逆さに振っても何も出ない親なら、こんな感情は抱かない。
でも、親に与えられた生活で肥え太った弟に、そうではない自分がニコニコして接してやらなきゃいけないの?
お年賀だかお年玉だか知らないけど、何千円が惜しいわけじゃないよ。あの人達にあげるのが嫌なの。
いつも強要されていたけれど、あの物々交換に何の意味があったの?
しかも、どうせ、弟からのお年賀もお年玉も、元々は父の財布でしょうよ。
ああ莫迦らしい、あのくだらないセレモニーにもう付き合いたくない。
その感情のダムが決壊したのがなぜ今年だったのか、それは自分にも全くわからない。

#今年のふり返り

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